MOTコレクション

歩く、赴く、移動する 1923→2020
Eye to Eye—見ること

東京都現代美術館では、戦後美術を中心に、近代から現代にいたる約5800点の作品を収蔵しています。「MOTコレクション」展では、会期ごとに様々な切り口を設けて収蔵作品を展示し、現代美術の持つ多様な魅力の発信に努めています。

出品リスト
パンフレット
ガイドスタッフによるつぶやきトーク(PDF)

-道草のすすめ-「点 音」 and "no zo mi"(PDF)
MOTみつけるMAP(PDF)
触察マップのご案内

歩く、赴く、移動する 1923→2020

1階では、「歩く、赴く、移動する 1923→2020」と題し、1923年の関東大震災直後に上京した鹿子木孟郎が被災地を歩き描いたスケッチから、移動の自由が制限されたコロナ禍における2020年の当館での個展に際して制作されたオラファー・エリアソン作品まで、「歩く/赴く/移動する」をキーワードに多彩な作品で構成します。藤牧義夫の傑作《隅田川両岸画巻》(1934)を展示するほか、「MOTサテライト」を機に制作されたクサナギシンペイ、光島貴之、ワタリドリ計画(麻生知子、武内明子)の新収蔵作品なども併せてご紹介します。さまざまな時代や国に跨る作家たちに歩みを重ねることで、私たちが生きる世界や社会への視座を高める機会となれば幸いです。

ワタリドリ計画の深川旅のしおり(PDF)
ワタリドリ計画 深川旅カルタ あしどり地図(PDF)

  • 鹿子木孟郎《震災スケッチ(避難民と焼野)》1923

藤牧義夫《隅田川両岸画巻 No.2》1934(部分)

光島貴之《ハンゾウモン線・清澄白河から美術館へ》2019 Photo: Takashi Fujikawa

ワタリドリ計画(麻生知子、武内明子)《シリーズ 深川の旅》2020
/「MOTコレクション 歩く、赴く、移動する 1923→2020」展示風景(2023) Photo: Masaru Yanagiba

  • 安齊重男《アンソニー・カロ《シー・チェンジ》1970[安齊重男写真集『CARO by ANZAï』(1992年発行)のためのカット]》1994,2014

  • オラファー・エリアソン 《人間を超えたレゾネーター》2019
    Photo: Kazuo Fukunaga © Olafur Eliasson

  • 栗田宏一《POYA DAY—満月の夜の小石拾い》1991-99
    Photo: Shizune Shiigi

  • 福田尚代《『ナイン・ストーリーズ』#02》2003
    Photo: Ichiro Otani

Eye to Eye—見ること

3階では、「Eye to Eye—見ること」と題し、様々な視線の在り方に焦点をあてます。アレックス・カッツやロイ・リキテンスタイン、中村宏、中園孔二などの絵画に「描かれた視線」から、反射する素材を用いた多田美波、モニール・ファーマンファーマイアンの彫刻やレリーフによる「巻き込まれる視線」までを取り上げます。さらに世界中の都市と自然の営みをとらえた松江泰治の「カメラ・アイ」、マヤ・ワタナベの映像が風景の細部に向ける「批評的な視線」など、見ることに意識を向けながら、多岐にわたる技法の作品をめぐります。

アレックス・カッツ《リンダ》1989 © Alex Katz / VAGA at ARS, NY / JASPAR, Tokyo 2024 E5486

  • モニール・ファーマンファーマイアン《Heptagon》2008 Photo: Shizune Shiigi

  • 多田美波《相 (Phase)》1989  Photo: Norihiro Ueno

中村宏《明暗法からの視線》2015-16

  • 中園孔ニ《ポスト人間》2007

  • 松江泰治《YOSEMITE 35140》2023

マヤ・ワタナベ《境界状態》2019

1階は、前会期の展示を一部のみ展示替えして継続しています。
*開催内容は、都合により変更になる場合がございます。予めご了承ください。

出品予定作家

朝倉摂、安齊重男、桂ゆき、鹿子木孟郎、クサナギシンペイ、久保田成子、栗田宏一、鈴木賢二、末松正樹、多田美波、中園孔二、中野淳、中村宏、奈良美智、尾藤豊、福田尚代、藤牧義夫、松江泰治、松本竣介、光島貴之、宮脇愛子、柳瀬正夢、ワタリドリ計画(麻生知子、武内明子)、アンソニー・カロ、オラファー・エリアソン、モニール・ファーマンファーマイアン、アレックス・カッツ、ロイ・リキテンスタイン、ゲルハルト・リヒター、アンディ・ウォーホル、マヤ・ワタナベほか

展覧会のみどころ

  • 1階では、「歩く/赴く/移動する」をキーワードにコレクションを紹介。鹿子木孟郎《震災スケッチ》など関東大震災の関連作品を起点に、藤牧義夫の傑作《隅田川両岸画巻》や、戦後のルポルタージュ絵画、当館での2020年の個展で発表されたオラファー・エリアソン《クリティカルゾーンの記憶(ドイツ-ポーランド-ロシア-中国-日本)no.1-6》に至るまで、約100年の時に跨る多彩な作品を展示します。
    また今期新たに、オラファー・エリアソン《人間を超えたレゾネーター》、栗田宏一《PIECES OF THE EARTH》をコレクション展で初公開します。

  • 周辺地域とのつながりから企画された「MOTサテライト」(2017-2020)を機に収蔵されたクサナギシンペイ(2017)、光島貴之(2019)、ワタリドリ計画(麻生知子、武内明子)(2020)などの新収蔵作品や、中野淳《[下町スケッチ]》(1974-78)を展示し、美術館がある清澄白河や木場という地域にも光をあてます。

  • 3階では「見ること」に焦点をあてて、絵画から彫刻、写真、映像作品まで多岐にわたるコレクションを紹介。国内外の幅広い年代の作家による絵画作品や、1960年代に活躍した3人の女性彫刻家による作品をまとめて紹介します。松江泰治による写真作品を特集するほか、マヤ・ワタナベによる映像作品をコレクション展で初公開します。

基本情報

会期

2024年4月6日(土)-7月7日(日)

休館日

月曜日(429日、56日は開館)、430日、57

開館時間

10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)

観覧料

一般500 / 大学生・専門学校生 400 / 高校生・65歳以上 250 / 中学生以下無料

企画展ホー・ツーニェン エージェントのA」、「翻訳できない わたしの言葉のチケットでMOTコレクションもご覧いただけます。
※ 小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要です。
※ 身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付添いの方(2名まで)は無料です。
※ 毎月第3水曜(シルバーデー)は、65歳以上の方は無料です。(チケットカウンターで年齢を証明できるものを提示)
※家族ふれあいの日(毎月第3土曜と翌日曜)は、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住を証明できるものを提示/2名まで)の観覧料が半額になります。
※[学生無料デー Supported by Bloomberg] 5月11日(土)・12日(日)の2日間、中高生・専門学校生・大学生は本展が無料です。(チケットカウンターで学生証を提示)

会場

東京都現代美術館 コレクション展示室

主催

東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館

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