オスカー・ニーマイヤー展
ブラジルの世界遺産をつくった男ブラジルのモダニズム建築の父、
オスカー・ニーマイヤー(1907-2012)の日本における初の大回顧展
ニーマイヤーは1950年代、祖国の大プロジェクトである、首都ブラジリアの主要な建物設計にたずさわり、荒涼とした土地に創造性豊かな都市をつくりあげました。
この成功は建築という概念を超えた歴史的イベントとなり、ブラジリアは1987年世界遺産に登録されました。
104歳で亡くなる直前まで多くの建築設計を手掛けており、その有機的でダイナミックな曲線とモダニズムの幾何学の調和を特徴とするデザインは今なお多くの建築家に影響を与えています。
本展では、2016年のリオデジャネイロでのオリンピック開催を前に、日伯外交樹立120周年を記念して、リオが生んだ偉大な建築家の約1世紀にわたる軌跡を紹介いたします。
その他、西沢立衛氏のロングインタビュー(展示中)、当館チーフキュレーター 長谷川祐子のインタビュー動画はこちらからご覧いただけます。(MOT公式 You Tubeチャンネルへ)
スタッフブログでも西沢立衛氏による作品解説をご紹介しています。ぜひご覧下さい。
スタッフブログはこちら
展覧会のみどころ
1. オスカー・ニーマイヤーの代表的な建築物を様々なサイズの模型で展示いたします。
代表作のひとつである、イビラプエラ公園の30分の1の模型を、
約500㎡のアトリウムの大型空間でダイナミックに展開します。
2. 会場デザインはニーマイヤーに大きく影響され、彼を敬愛してきたSANAA。
ブラジルの光をおもわせる白を基調として、
ダイナミックでモダン且つ有機的な曲線で会場を構成します。
3. オスカー・ニーマイヤーの日常や創造の秘密をみせる映像資料、
壮絶ともいえる首都ブラジリア建設の詳細なドキュメントも展示されます。
■展示室内ドキュメンタリー映画情報■
「20世紀最後の巨匠 オスカー・ニーマイヤー」(2001)
監督:マーク=アンリ・ウォンバーグ
Courtesy of WAJNBROSSE PRODUCTIONS
時間:60分
言語:ポルトガル語
字幕:英語/日本語
上映開始時間
10:15-/11:20-/12:25-/13:30-/14:35-/15:40-/16:45-
※観覧には当日有効の本展チケットが必要です。
「オスカー・ニーマイヤー展」は下記条件において、写真撮影が可能です。
・撮影禁止マークの表示がある作品は撮影をしないでください。
・フラッシュ、三脚を使用しての写真撮影はご遠慮願います。
・撮影した写真を営利目的で使用することを禁じます。
・撮影は写真に限ります。動画の撮影はご遠慮ください。
・他の来館者を撮影することはご遠慮ください。他の来館者の肖像権に触れる場合があります。
・写真の使用に関しては、使用者の責任において取り扱うようお願いいたします。美術館および作家は一切責任を負いません。
*取材等でのご使用の場合は、美術館にお申し出ください。
主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館、
駐日ブラジル大使館、ブラジル文化省、
日本経済新聞社
この展覧会は日本における2015/2016年ブラジル・カルチャー・フェスティバルの開幕イベントです。
ブラジル・エクゼクティブ・プロダクション
Base7
会場構成
SANAA
模型企画・制作
野口直人建築設計事務所
特別協力
オスカー・ニーマイヤー財団
協力
ヴァーレ社、イタウ銀行、三井物産、ターキッシュ・エアラインズ、三菱商事、
日伯経済文化協会、 Google 、横浜国立大学
モレイラ・サレス財団、ブラジル国立アーカイブ、ルシオ・コスタ財団、Etel、Videofilmes、
パウロ・ヴェルネック財団、NHK、トミエ・オータケ財団、
ベロオリゾンチ文化財団、O2Filmes、株式会社天童木工
オスカー・ニーマイヤー 年表
1907年:12月15日リオデジャネイロで生まれる。
1934年:リオデジャネイロ国立芸術大学建築部を卒業。
1935年:ルシオ・コスタの設計事務所に勤務。
1936年:ルシオ・コスタ、カルロス・レアオン、アフォンソ・エドウアルド・ヘイジ、ジョルジェ・モレイラ、エルナニ・ヴァスコンセロス等で構成する教育保健省計画の設計チームに参加する。ここで初めて、教育保健省および大学都市設計顧問、建築家ル・コルビュジエと出会う。
1937年:ベルソ設計(リオデジャネイロ)、初めて実現した建築。
1938年:ルシオ・コスタの招待でニューヨーク万博ブラジルパビリオンの設計チームに加わる。
1939年:ベロオリゾンテ市クビチェック市長の招待でパンプーリャ コンプレックスの設計を請負う。
1945年:ブラジル共産党に入党。
1947年:国連本部設計の開発を担った建築家国際委員会の委員となる。
1952年:カノアスの邸宅(リオデジャネイロ)、自身の家として設計。
1954年:イビラプエラ公園設計。
1956年:ジュセリーノ・クビチェック大統領からブラジルの新首都の設計を依頼され、新首都計画コンペを編成し審査委員会員としても参加。
1957-1958年:新首都ブラジリアのアルヴォラアダ宮殿、議会議事堂、プラナウト宮殿、最高裁等を設計。
1967年:パリへ移住。フランスでの建築活動の許可を得る。
1969年:コンスタンティーヌ大学(アルジェリア)。
1988年:シカゴでプリツカー賞を受賞。
1991年:ニテロイ現代美術館 (ニテロイ市、リオデジャネイロ州)。
1996年:ベネチアビエンナーレで金獅子賞を受賞、第6国際建築展示会。
1999年:イビラプエラ公園講堂(サンパウロ) ブラジリア文化センター。
2002年:オスカー・ニーマイヤー美術館(クリチバ市パラナー州)2段階の設計(1967年および2001年)。
2004年:2004年度の高松宮殿下記念世界文化賞建築部門受賞。
2012年:リオデジャネイロで12月5日 104歳にて死去。
関連イベント
-下記イベントは終了しました-
当館にて2015|2016 ブラジリアンカルチャーフェスティバルの関連イベントを
予定しております。
お問合せ先:駐日ブラジル大使館 文化広報部
TEL:03-3405-5843 FAX:03-3405-5846
E-mail:cultural.toquio@itamaraty.gov.br
東京都現代美術館 チーフキュレーター 長谷川祐子によるギャラリー・ツアー
日時|①8月29日(土) 15:00‐、②9月27日(日)16:00-
※予定しておりました9月12日(土)15:00-のギャラリーツアーは都合により
9月27日(日)16:00-に変更になりました。ご了承のほどお願い申し上げます。
会場|東京都現代美術館 企画展示室地下2階
参加費|不要 (但し、当日有効の本展チケットが必要です。)
*企画展示室地下2階入口にお集まりください。
SANAAトークイベント「SANAAが語るニーマイヤーの魅力」
スピーカー|SANAA事務所 妹島和世氏・西沢立衛氏(本展会場構成担当)、
長谷川祐子(東京都現代美術館 チーフキュレーター)
日時|8月22日(土)15:00-17:00 終了予定
会場|東京都現代美術館 地下2階 講堂
定員|200名様
参加費|不要 ただし、当日有効の本展チケットの提示が必要です。
*当日午前10時よりエントランスのインフォメーションカウンターにて整理券の配布を行います。お一人様一枚をお受け取りください。
レオナルド・フィノッティ トークイベント
スピーカー|レオナルド・フィノッティ(本展出品作家・建築写真家)、
鈴木明(武蔵野美術大学 建築学科教授)
モデレーター|アンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ(駐日ブラジル大使)
日時 |7月24日(金)18時-20時終了予定
開場|17時30分
会場|東京都現代美術館 地下2階 講堂
定員|50名(先着順)
言語| 英語のみ
入場無料
本展の出品作家である建築写真家レオナルド・フィノッティ氏が自身の活動を紹介します。
コメンテーターとして建築評論家の鈴木明氏を迎え、建築、空間、創造性への、日本・ブラジルそれぞれのアプローチを比較していきます。
モデレーターは、駐日ブラジル大使のアンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ氏が務めます。
最先端で活躍する建築写真家の目線(レンズ)を通してブラジル建築に触れ、同時に日本建築との対比を学べるまたとない機会です。
基本情報
- 会期
2015年7月18日(土)−10月12日(月・祝)
- 休館日
月曜日(7/20、9/21、10/12は開館)、7/21、9/24
- 会場
東京都現代美術館
(企画展示室地下2F)- 開館時間
10:00-18:00 (7月~9月の金曜日は21:00まで) ※入場は閉館の30分前まで
- 観覧料
一般1,100(880)円、大学生・専門学校生/65歳以上 800(640)円、中高生600(480)円、小学生以下無料
※( )内は20名様以上の団体料金 ※小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要です。
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付添いの方(2名まで)は無料
※本展のチケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。
*同時開催の「ここはだれの場所?」「きかんしゃトーマスとなかまたち」との2展、3展セット券もございます- アクセス
東京メトロ半蔵門線・清澄白河駅B2番出口より徒歩9分
都営地下鉄大江戸線・清澄白河駅A3番出口より徒歩13分- 美術館お問い合わせ
03-5245-4111(代表)
03-5777-8600(ハローダイヤル)- 同時開催
2015年7月18日(土)-10月12日(月・祝)
「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」
「きかんしゃトーマスとなかまたち」
「MOTコレクション 戦後美術クローズアップ」