ガブリエル・オロスコ展ー内なる複数のサイクル
ガブリエル・オロスコ(1962-メキシコ生)は、1990年代前半から現在まで国際的に活躍している現代美術を代表するアーティストの一人です。
オロスコは、路上に打ち捨てられた物や何気ない風景の中から魅力的なかたちを発見したり、それらにほんの少し介入してかたちを変えたりして作品に転換します。日本庭園で石や砂を水の流れに見立てるのにも似た事物の新たな読み替えは、見る者にそれを読み解く楽しさを与えます。地域性や政治性を排除したユニバーサルな彫刻や、さりげないスナップショットのような写真は、90年代の現代美術を語る上で欠かせないものであり、現在活躍する日本の若手アーティストにも大きな影響を与えています。
人工物でも自然物でもこの世の事物はすべて、これまで移動したりかたちを変えたりしてきた内なる時間を有しています。事物と事物とが時に交わり、また離れるといったことを繰り返し、宇宙の中で万物が流転し循環するその様をオロスコは捉えます。
オロスコは2009年から2011年にかけ、ニューヨーク近代美術館を皮切りにテート・モダンほか世界の主要美術館で大規模な個展を開催するなど、現在も変わらぬ評価を得ています。一方で、これまでアジア圏ではあまり展示の機会はなく、今回は待望の国内美術館での初個展となります。本展では、自動車を分割して貼り合わせた代表作《La DS》や最新のカンヴァス作品など、オロスコの魅力を伝える過去から現在までを紹介します。異なる年代と場所で生まれた作品がここ東京で出会い、新たな循環が始まります。
展覧会のみどころ
1.国内美術館で待望の初個展
2.大胆に分割した車から最新のカンヴァス作品までバラエティに富んだ作品群を体感できます。
3.みんなで楽しめるアート作品-真ん中に池がある奇妙なピンポンテーブル(卓球台)で、実際に遊ぶことが出来ます。
ガブリエル・オロスコ展は、下記条件において写真撮影可です。
- フラッシュ、三脚を使用しての写真撮影はご遠慮願います。
- 撮影した写真を営利目的で使用することを禁じます。
- 撮影は写真に限ります。動画の撮影はご遠慮ください。
- 他の来館者を撮影することはご遠慮ください。他の来館者の肖像権に触れる場合があります。
- 写真の使用に関しては、使用者の責任において取り扱うようお願いいたします。美術館および作家は一切責任を負いません。
- 取材等でのご使用の場合は、美術館にお申し出ください。
主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛
ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、日本テレビ放送網
協力
メキシコ大使館、日本航空、朝日酒造株式会社
ガブリエル・オロスコ
1962年メキシコ生まれ。現在は、ニューヨーク、パリ、メキシコシティなどを拠点に世界各地で制作している。
1990年代に時代を代表するアーティストとして注目されて以来、ヴェネツィア・ビエンナーレやドクメンタなどの多くの国際美術展に参加。
これまでグッゲンハイム美術館やポンピドゥーセンターほか多くの美術館、ギャラリーで個展を開催している。さらに近年、ニューヨーク近代美術館やテート・モダンを巡回する大規模個展もおこなわれた。
その作品は、日常にある見慣れた事物に介入することで、
鑑賞者に新たな思考を促す手法で知られ、
現在でも様々なアーティストに影響を与え続けている。
主要個展
2013-14 -「ナチュラル・モーション」ブレゲンツ美術館(オーストリア)、
ストックホルム近代美術館
2012 -「アステリスムス」グッゲンハイム美術館(ベルリン、ニューヨーク)
2009-2011-ニューヨーク近代美術館、バーゼル美術館(スイス)、
ポンピドゥーセンター(パリ)、テート・モダン(ロンドン)
2005 -ソフィア王妃芸術センター(マドリード)
2004 -サーペンタイン・ギャラリー(ロンドン)
2002 -クリマンズット・ギャラリー(メキシコシティ)
2000 -「ブルー・メモリー」重森三玲邸(京都)
-ロサンゼルス現代美術館ほか
1999-フィラデルフィア美術館
1998-「自由市場は反民主主義的」マリアン・グッドマン・ギャラリー(ニューヨーク)
-「クリントンはイノセント」パレ・ド・トーキョー(パリ)、パリ市立近代美術館
1993-ギャラリー・シャンタル・クルーゼル(パリ)
-「プロジェクト41: ガブリエル・オロスコ」ニューヨーク近代美術館
主要国際展
2005-第51回ヴェネツィア・ビエンナーレ
2001-横浜トリエンナーレ
1998-ベルリン・ビエンナーレ
1997-ドクメンタX(カッセル、ドイツ)
1996-光州ビエンナーレ(韓国)
1993-「Open '93 : Emergency」第45回ヴェネツィア・ビエンナーレ
関連イベント
東京都現代美術館開館20周年記念事業 ガブリエル・オロスコによる講演会 ―終了しました―
日時|1月24日(土) 15:00‐
開場|14:30
会場|東京都現代美術館 B2F講堂
参加費|不要 整理券をご提示の上、入場ご参加ください。
*当日午前10時よりエントランスのインフォメーションカウンターにて整理券の配布を行います。お一人様一枚をお受け取りください。
定員|200名様 整理券制
※同時通訳がつきます。
※本イベントは東京都現代美術館開館20周年記念事業として実施します。
菅 木志雄 展 ガブリエル・オロスコ展 共同企画 ―終了しました―
松井みどり(美術批評家)によるレクチャー
日時|1月31日(土) 15:00‐
開場|14:30
会場|東京都現代美術館 B2F講堂
参加費|不要 (但し、本展もしくは菅 木志雄展のチケットの提示が必要です。)
定員|200名様 (先着順となります)
担当学芸員によるギャラリー・ツアー ―終了しました―
日時|2月11日(祝)・3月29日(日) いずれも15:00‐
会場|東京都現代美術館 企画展示室3F
参加費|不要 (但し、本展のチケットの提示が必要です。)
*企画展示室3F入口にお集まりください。
オロスコを知らなくても楽しめる!当館インターンによるギャラリー・ツアー ―終了しました―
日時|3月28日(土) 15:00‐
会場|東京都現代美術館 企画展示室3F
参加費|不要 (但し、本展のチケットの提示が必要です。)
*企画展示室3F入口にお集まりください。
東京都現代美術館 チーフキュレーター 長谷川祐子によるギャラリー・ツアー -終了しました-
日時|4月18日(土) 15:00‐
会場|東京都現代美術館 企画展示室3F
参加費|不要 (但し、本展のチケットの提示が必要です。)
*企画展示室3F入口にお集まりください。
*関連イベントに関しての追加情報は随時、本ページにて更新致します。
基本情報
- 会期
2015年1月24日(土)−5月10日(日)
- 休館日
月曜日(5/4は開館)、5/7
- 会場
東京都現代美術館
(企画展示室3F)- 開館時間
10:00-18:00 ※入場は閉館の30分前まで
- 観覧料
一般1,100(880)円、大学生・専門学校生/65歳以上 800(640)円、中高生600(480)円、小学生以下無料
※( )内は20名様以上の団体料金 ※小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要です。
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付添いの方(2名まで)は無料
※本展のチケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。東京都現代美術館公式アプリ
「MOTガイド‐ガブリエル・オロスコ展‐」アーティストからメッセージが届く、
位置連動技術iBeacon対応「双方向型アート体験アプリ」が誕生!
「MOTガイド」アプリ公式ページ
使用可能機種=iOS7.0以上
(iPhone4S/5/5S/5C/6/6Plus)
※Android端末でのご利用は出来ません。- 展覧会カタログ
「ガブリエル・オロスコ 内なる複数のサイクル」
刊行:フィルムアート社
価格:3600円(税抜) ISBN:978-4-8459-1443-2
東京都現代美術館ミュージアムショップNADiff contemporaryにて販売中!- アクセス
東京メトロ半蔵門線・清澄白河駅B2番出口より徒歩9分
都営地下鉄大江戸線・清澄白河駅A3番出口より徒歩13分- 美術館お問い合わせ
03-5245-4111(代表)
03-5777-8600(ハローダイヤル)- 同時開催
開館20周年記念 MOTコレクション特別企画
「コレクション・ビカミング」
2015年1月24日(土)-6月28日(日)「山口小夜子 未来を着る人」
2015年4月11日(土)-6月28日(日)「他人の時間」
2015年4月11日(土)-6月28日(日)