MOTコレクション

第1部 私たちの90年 1923―2013 第2部 クロニクル 1966―|拡張する眼

東京都現代美術館の常設展示「MOTコレクション」では、約4,700点の収蔵品を核として、様々なテーマを設定し、戦後・現代美術の魅力を多角的に紹介しています。今期は、「私たちの90年 1923―2013」、「クロニクル 1966―|拡張する眼」により構成します。

第1部(展示室1階)では、前期に引き続き、1923年の関東大震災から現在にいたる90年のあいだに、作家たちがどのように時代状況と向き合い作品を創りあげてきたのか、その営みをご紹介します。

第2部(展示室3階)では、ある時代を手掛かりに、戦後の日本美術をめぐる問題を考えるシリーズ「クロニクル」を行います。今回はその4回目として、「見ること」を起点に、鑑賞の態度や芸術の概念への問い直しと拡張が起こった1960年代後半の美術状況に焦点をあてます。この時代、視覚を強く刺激するような蛍光色や光の明滅による作品、デザインやテクノロジーと結びついた作品、参加や体験によって成り立つ作品が次々と生まれます。それらは私たちの視線を集めるだけではなく、様々な行為を誘発し、私たちと作品との間に新たな回路を拓いていきました。現在の美術を取り巻く状況に連なるこうした様相について、新収蔵品を交えて再検証します。
特別展示として、塩保朋子の《BIRTH》を3階展示室の一室で公開します。当館のために制作された大型の切り絵作品から生起する光と影の世界にご期待ください。

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