うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)

展覧会概要

社会がより複雑化した21世紀に入り、デザインも大きな変化を遂げています。絶え間なく消費される「新しさ」を生むデザインとは異なり、社会に対する人々の意識に変化を与えるデザインが、今より重要性を増しているといえます。本展は、そのようなデザインの実践に焦点を当て、高度に情報化された現代社会の様々な要素や出来事を取り上げ、私たちの手にとれる形にデザインして届ける国内外のデザイナー、アーティスト、建築家、21組の表現を紹介します。領域を横断して活動する彼らの表現は、私たちが生きる世界を独自の視点と方法で読み込み、時には思いがけない発想で、普段とは異なる手触りをもたらします。視覚だけでない、より総合的な身体的体験を通じて、既存の知識体系や情報伝達のあり方を問い直し、私たちがより能動的に世界と関わる方法を探るきっかけとなることを、この展覧会は目指します。
世界の捉え方が変わってしまうような驚きの体験は、うさぎを追いかけているうちに別世界に足を踏み入れてしまった不思議の国のアリスに例えることができるでしょう。うさぎは私たちをワンダーランドへ誘い、常識的な見方や固定観念に一打(スマッシュ)を与える者の象徴です。展覧会タイトル「うさぎスマッシュ」は、そのような世界に対する別の入口への誘いを意味しています。

なお、本展覧会は、共同キュレーターにデザイン史研究における第一人者の柏木博氏を、アドバイザーとして、商品デザインから子供教育番組まで多岐にわたって活動するグラフィック・デザイナーの佐藤卓氏、および最先端のテクノロジーからデザインの未来へのミッションを洞察するMITメディア・ラボ副所長の石井裕氏を迎え、歴史、現在、未来を横断する視点でつくられています。

*本展は「東京文化発信プロジェクト」事業の一環として行います。

会期や観覧料等につきましては「展覧会情報」のページをご覧ください。

本展は下記の条件において写真(静止画)撮影が可能です。
・フラッシュ、三脚を使用しての写真撮影はご遠慮願います。
・撮影した写真を営利目的で使用することを禁じます。
・撮影は写真に限ります。動画の撮影はご遠慮ください。
・他の来館者を撮影することはご遠慮ください。他の来館者の肖像権に触れる場合があります。
・写真の使用に関しては、使用者の責任において取り扱うようお願いいたします。美術館および作家は一切責任を負いません。
・取材等でのご使用の場合は、事前にお問い合わせ・ご連絡ください。

【東京文化発信プロジェクト】
東京文化発信プロジェクトは、「世界的な文化創造都市・東京」の実現に向けて、東京都と東京都歴史文化財団が芸術文化団体やアートNPO等と協力して実施しているプロジェクトです。都内各地での文化創造拠点の形成や子供・青少年への創造体験の機会の提供により、多くの人々が新たな文化の創造に主体的に関わる環境を整えるとともに、国際フェスティバルの開催等を通じて、新たな東京文化を創造し、世界に向けて発信していきます。
www.bh-project.jp


展覧会情報

展覧会名
東京アートミーティング(第4回)「うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)」
会 期
2013年10月3日(木)―2014年1月19日(日)
開館時間
10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日
月曜日(ただし10/14、11/4、12/23、2014/1/13は開館)、10/15、11/5、12/24、年末年始(12/28-2014/1/1)、2014/1/14
会 場
東京都現代美術館 企画展示室3階、1階A室
主 催
東京都、東京都現代美術館・東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、産経新聞社、
東京藝術大学
協 賛
ブルームバーグL.P
協 力
フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、ブリティッシュ・カウンシル、プロア財団、
ナショナル・アーツカウンシル シンガポール、NECディスプレイソリューションズ株式会社、
アジアン・カルチュラル・カウンシル、
インターナショナル・フレーバーズ・アンド・フレグランセズ・インコーポレーテッド
信越化学工業株式会社
観覧料
一般1,100円/大学生・65歳以上800円/ 中高生600円/ 小学生以下無料
*20名様以上の団体は2割引き 
*小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要です。
*毎月第3水曜日は65歳以上の方は無料(証明書のご提示をお願いします)
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付き添いの方(2名まで)は無料
*本展のチケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。

同時開催「吉岡徳仁-クリスタライズ」とのセット券もございます。
一般1,600円/ 大学生・65歳以上1,100円/ 中高生800円

展覧会カタログ
『うさぎスマッシュ 世界に触れるアートとデザイン』
執筆/柏木博、佐藤卓、アンソニー・ダン&フィオナ・レイビー、リピット水田堯、長谷川祐子ほか
発売・発行/フィルムアート社 http://filmart.co.jp/
東京都現代美術館内ミュージアムショップNADiff contemporaryほか、全国書店、ネット書店にて販売)
ISBN: 978-4-8459-1317-6

キュレーター:
長谷川祐子(東京都現代美術館 チーフ・キュレーター)
共同キュレーター:
柏木博 (武蔵野美術大学教授・近代デザイン史専攻)
アドバイザー:
佐藤卓(グラフィック・デザイナー)、石井裕(マサチューセッツ工科大学[MIT]メディア・ラボ副所長)


関連イベント

◯石井裕 トーク 聞き手:佐々木俊尚
「どっちが先に(あるいは深く)世界に触れられるかバトル」

2013年11月3日(日)15:00-17:00
東京都現代美術館 講堂(地下2階) 参加無料
定員200名(整理券制)*当日13:00からエントランスにて整理券を配布いたします。

◯フォーラム 「世界に触れる方法-アートとデザインにできること」
2013年12月7日(土)15:00-17:00(14:45開場予定)
東京都現代美術館 講堂(地下2階) 参加無料
スピーカー:佐藤卓、柏木博、茂木健一郎、長谷川祐子
定員200名(整理券制)*当日13:00からエントランスにて1名様につき1枚整理券を配布いたします。

【スケジュール(予定)】
15:00-15:05 パネルのご紹介
15:05-15:35 茂木健一郎氏 ショートレクチャー
15:35-16:05 柏木博氏 ショートレクチャー
16:05-16:35 佐藤卓氏 プレゼンテーション 
16:35-17:05 ディスカッション

◯アーティスト・トーク
2013年10月5日(土)15:00-17:30(予定)
東京都現代美術館「うさぎスマッシュ展」会場 
参加作家(予定):レアンドロ・エルリッヒ、アトリエ・ワン、マイケル・リー、竹村真一、シセル・トラース、ライゾマティクス、
ジュディ・ウェルゼイン、ミカエル・マッセイ、スプツニ子!
(英日逐次通訳)
※当日有効の本展チケットが必要です。

◯竹村真一 「触れる地球」デモンストレーション&レクチャー
2013年11月16日(土)・12月21日(土)13:00-14:00
東京都現代美術館「うさぎスマッシュ展」会場 
※当日有効の本展チケットが必要です。


東京藝術大学における展示・講演会
主催:東京藝術大学、東京都、東京都現代美術館・東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、産経新聞社

●「SENSE of Wonder-ありふれたマテリアルのもうひとつの様相」
鉄、木、ガラス、プラスチック、紙、木綿、コンクリート、水・・・・・人間の生活を支える身近なマテリアルを見つめ直し、ふだん見慣れた姿と違う"マテリアルのもうひとつの姿"を探り出す。本展では、東京藝術大学の教員と在校生が作品制作を通して、人に驚きを与え、発見を促し、好奇心と想像力を刺激し、時に、現代社会への辛辣な批評となるマテリアルのもうひとつの様相を提示する。同時に、学生たちが試みた素材の表現実験の成果を「マテリアルライブラリー」として展示。200点以上の素材サンプルが一堂に会し、触れる体験型展示とする。また、藝大デザイン科が北越紀州製紙式会社と開発した機械抄紙過程でまったく化学薬品を使わない無添加の紙「すっぴん紙(仮称)」の展示も行う。

会期:2013年12月6日(金)-12月18日(水)10:00-17:00 会期中無休 観覧無料
会場:東京藝術大学大学美術館陳列館
企画:東京藝術大学美術学部デザイン科+絵画科油画
協賛:北越紀州製紙株式会社
協力:株式会社ナカダイ、理想科学工業株式会社、株式会社竹尾
Facebookページ→https://www.facebook.com/sense.wonder

●講演会「反現実の美学-デザイン、フィクション、ソーシャル・ドリーミング」
スピーカー:アンソニー・ダン(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート、デザイン・インタラクションズ 教授)
日時:2013年10月10日(木)18:00-20:00 参加無料(英日逐次通訳)
会場:東京藝術大学上野校地 美術学部中央棟第一講義室
協力:ブリティッシュ・カウンシル


アーティスト

ブラク・アリカン|Burak Arikan
アトリエ・ワン+東京工業大学塚本研究室+ 筑波大学貝島研究室|Atelier Bow-Wow + Tokyo Tech + Tsukuba University
ビュロ・デテュード|Bureau d'études
キャンプ|CAMP  
リヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレン|Revital Cohen & Tuur Van Balen
レアンドロ・エルリッヒ
|Leandro Erlich
アレキサンドラ・デイジー・ギンズバーグ&サシャ・ポーフレップ|Alexandra Daisy Ginsberg & Sascha Pohflepp
石井裕+タンジブル・メディア・グループ/ MITメディア・ラボ|Hiroshi Ishii + Tangible Media Group/ MIT Media Lab
木村恒久|Tsunehisa Kimura
マイケル・リー| Michael Lee
ミカエル・マッセイ | Mikael Metthey
OMA*AMO
ライゾマティクス
| Rhizomatiks
フェルナンド・サンチェス・カスティーリョ|Fernando Sánchez Castillo
スプツニ子!
| Sputniko!
竹村真一|Shinichi Takemura
シセル・トラース| Sissel Tolaas
牛込陽介|Yosuke Ushigome
マーニー・ウェーバー| Marnie Weber
ジュディ・ウェルゼイン| Judi Werthein
リチャード・ウィルソン| Richard Wilson 

  • リヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレン《ライフ・サポート》 2008年

  • ミカエル・マッセイ《ポックス・テディ》 2007年

  • レアンドロ・エルリッヒ《ロスト・ガーデン》(Galería Nogueras-Blanchardでの展示風景) 2009年Courtesy: Galería Nogueras-Blanchard, Madrid

  • スプツニ子!《ムーンウォーク☆マシン、セレナの一歩》 2013年 Photo: Rieko Igarashi

  • マーニー・ウェーバー《丸太婦人と汚れたうさぎ》 2009年 Courtesy: artist and Simon Lee Gallery, London/Hong Kong

  • ブラク・アリカン《モノバケーション》 2013年

  • アレキサンドラ・デイジー・ギンズバーグ&サシャ・ポーフレップ《栽培-組立》 2009年

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