「開館30周年記念展 日常のコレオ」関連プログラム
ワークショップ|バクダパン・フード・スタディ・グループとZINEをつくろう!
④「他者であること」に親しむ「日常のコレオ」展に出展されている《スパイスの空間(スペース)》は、インドネシアのコレクティブ、バクダパン・フード・スタディ・グループによるリサーチ・プロジェクトです。
このプロジェクトで、バクダパンは「エスニック料理」という言葉を手がかりに、エスニックとは何を指すのか、そのカテゴリーが社会のなかでどのように作用し、特定の集団や文化に結びつけられているのかを問い直しています。
彼女たちにとって、ZINE(自主制作の冊子)づくりは、調査で得た知識や体験を、展示とは異なるかたちで人々と共有し、対話を生み出すための重要な手段です。その制作過程は、複数の声を編集し、異なる立場を行き来しながら世界を見つめ直す実践でもあります。
このプログラムでは、グループ独自のZINEづくりの手法を参加者に共有し、共同でZINEを制作します。誰かの経験を聴き、記録し、編集し、形にすること、あるいは自分自身の体験を語りなおすことを通して、他者と出会い直すことを試みます。これは、今回の食に関するリサーチ・プロジェクトの根底にある重要な考え方でもあります。
ZINE制作の各フェーズに異なる人々が関わることで、複数の「他者」の視点を保ちながら共同で編まれるZINEは、ワークショップ最終日に作家によるトークとともにお披露目されます。
キッチン・ワークショップ、Basis voor Actuele Kunst – BAK(オランダ)撮影:バクダパン・フード・スタディ・グループ ※参考写真
④「他者であること」に親しむ
最終日は、これまでのセッションで集めたすべての素材を振り返り、親しむ時間とします。紙やテープ、ハサミなどを使い、素材を組み合わせて一冊のZINEにまとめるための、さまざまな試行と実験を行います。
また、今回のプロジェクト《スパイスの空間(スペース)》についてのアーティストによるプレゼンテーションを行います。
内容:イントロダクション、アーティストによるプロジェクト紹介とワークショップの振り返り、ZINE制作、まとめ
基本情報
- 日時
2025年11月16日(日) 13:00~16:00
- 会場
東京都現代美術館 企画展示室B2F《スパイスの空間(スペース)》展示エリア(「日常のコレオ」展示室内)
- 定員
30名程度
申込不要。直接会場にお越しください。- 参加費
要当日有効の本展チケット(MOTパスポートの使用も含む)、または身体障害者手帳等のご提示
*2日以上参加される方は「ツインチケット(一般2枚分)」がお得です。本プログラムは11月11日~16日の6日間にわたり開催されます。各回は独立した内容になっており、1日でも複数日でもご参加いただけます。
11月11日(火)・12日(水)
① ステッカー=「くっつくものたち」と向き合う
11月13日(木)
② 身のまわりの写真、他者の写真
11月14日(金)・15日(土)
③ 間(あいだ)を観察する
