「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」展関連プログラム
出品作家による対話シリーズ②
臼井良平×井出賢嗣×西村有
「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」展の出品作家とゲストによる対話のシリーズです。
第二回は、作家の井出賢嗣氏と西村有氏を迎え、臼井良平氏と鼎談を行います。

臼井良平《Fence》(部分)2020年 Courtesy of the Artist and MUJIN-TO Production ©Ryohei Usui 撮影:森田兼次
登壇者プロフィール
臼井 良平(うすい・りょうへい)
1983年静岡生まれ、東京在住。臼井は2011年頃より、身近にあるプラスティック容器などをガラスの彫刻に置き換え、既存のものと組み合わせて構成するシリーズ「PET(Portrait of Encountered Things)」を発表している。些細な日常を切り取り、異なる空間で再現した作品は、普段は意識することのない出来事や状況に目を向ける契機となる。
近年の主な個展に「路上の静物」(無人島プロダクション、東京、2022)、「Solid, State, Survivor」(無人島プロダクション、東京、2020)。主なグループ展に、「驚異の細密表現展 江戸・明治の工芸から現代アートまで」(横須賀美術館、神奈川、2024)、「小村雪岱スタイル 江戸の粋から東京モダンヘ」(岐阜県現代陶芸美術館、岐阜、ほか巡回、2019-21)。
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井出賢嗣《personal incident》2023年
井出 賢嗣(いで・けんじ)
私の作品は常に人と人の関係性をテーマにしています。またそこに私自身が生活で感じる機微のようなものを注入するために私自身の人間関係や思い出、時間の記憶がイメージの元になっていることが多いです。またそれらイメージが物質的な言語を使って物・立体作品になることも特徴の一つです。私にはそこに存在として空気を纏う何かを作るという確固たる意思があるために、それらはそのような形を帯びています。近年の主な展覧会に”Some other times” at Museum of Broniwski + Wschód, Warsaw, ”Boy meets Girl” Basel Paris 2024 Emergence booth KAYOKOYUKI, “American friend” Adams and Ollman Portland, "Two persons, two times" KAYOKOYUKI Tokyo.
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西村有《apartments》(左)《orbit》(右)いずれも2024年 ©Sadie Coles HQ
西村 有(にしむら・ゆう)
1982年神奈川生まれ、画家。2004年に多摩美術大学卒業後、同県を拠点に活動。郊外の風景、人物、犬や猫、娯楽など、日常世界を題材としてきた。アナログやデジタルの写真技法を思わせるその画面構成によって、対象と記憶の関係、時間と空間の差分や揺らぎ、そして実在の多義性を表現している。近年の主な個展に「paragraph」(金沢21世紀美術館、石川、2018)、「Synopsis」(Sadie Coles HQ、ロンドン、2024)。主なグループ展に、「あざみ野コンテンポラリー vol.9 今もゆれている」、(横浜市民ギャラリー あざみ野、神奈川、2018)、「TRACK, DASH, STROKE,」(Goya Curtain、東京、2023)
基本情報
- 日時
2025年1月4日(土)14:00~15:30(開場13:45)
- 会場
東京都現代美術館 B2F 講堂
- 定員
180名(事前予約不要、当日先着順)
- 参加費
無料
- 登壇者
臼井良平(出品作家)、井出賢嗣(美術家)、西村 有(画家)
- モデレーター
楠本 愛(担当学芸員)