- 教育普及「普及プログラム:MOT美術館講座」
第59回MOT美術館講座
【受付終了】「もつれるものたち」関連イベント「核と物」上映会&トーク
企画展「もつれるものたち」に関連したプログラムとして、MOT美術館講座を実施します。
2011年の東日本大震災で起こった福島第一原発事故により、帰還困難区域内の資料館/博物館に取り残された収蔵品や史料は、地域の学芸員によって救出が始められ、その後、国や福島県内外からの支援者たちの協力のもと、数年に渡る慎重な作業を経て運び出されました。「もつれるものたち」展出品作家である藤井光は、この活動を記録しながら、作業に伴うさまざまな困難や、今日まで他の場所に保管されている収蔵品たちそのものが示す現代社会の問題を議論する場を創出してきました。今回のMOT美術館講座では、2017年10月、藤井氏が福島県立博物館と協働し、福島県いわき市で行ったシンポジウムの様子を記録した映像作品「核と物」を国内で初めて上映します。映像の中では、12人の学芸員、考古学者、歴史学者、政治学者らが、福島県双葉町の文化財に起こったことから、災害が、文化とその記憶のあり方に継続的にもたらす危機について語り合います。
上映後には、藤井氏と双葉町歴史民俗資料館の元学芸員である吉野高光氏をお迎えし、お二人にお話いただきます。
登壇者:吉野高光(双葉町教育委員会教育総務課総括主任主査兼生涯学習係長)、藤井光(アーティスト)
進行:崔敬華(東京都現代美術館 学芸員)
登壇者プロフィール
吉野高光(よしの・たかみつ)
元双葉町歴史民俗資料館専門学芸員。福島県双葉町教育委員会教育総務課総括主任主査兼生涯学習係長。双葉町歴史民俗資料館の開館準備から携わる。
藤井光(ふじい・ひかる)
1976年東京生まれ、同地在住。藤井は映像、インスタレーション、ワークショップやテキストなど複数のメディアを用い、芸術と社会的アクティビズムの関係性を探ってきた。作品の多くは、支配や搾取に関わる具体的な史実や社会的問題を出発点にリサーチやフィールドワークを行い、今日および歴史上の覇権、またそれを支える社会政治的システムを探求し、批評の可能性を探る。
基本情報
- 日時
2020年7月5日(日)14時~16時(開場13時45分~)
- 場所
東京都現代美術館 講堂(地下2階)
- 定員
75名(事前予約制、先着順)
- 参加費
無料
- 申込方法
申込フォームから必要事項をご記入の上、お申込みください。
申込フォーム(定員に達しました)
※定員になりしだい終了します。
※新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から必要な対策を講じて実施します。皆様のご協力をお願いいたします。感染状況によっては、中止または延期となる場合がございます。あらかじめご了承ください。- お問い合わせ
東京都現代美術館
Tel 03-5245-4111(代表)