2017年03月10日(金)

3/4(土)カニエ・ナハ「詩と本のワークショップ」レポート

MOTサテライト 2017春 往来往来」のイベントとして、3月4日(土)に江東区立深川図書館3Fホールにて参加作家のカニエ・ナハさんによる「詩と本のワークショップ」が行われました。

会場内には「MOTサテライト」のフェロー・プロジェクト《ラジオ往来往来》のサウンドが流れ、リラックスした雰囲気で、ワークショップが始まりました。
★IMG_4863.JPG

まず最初に、カニエさんご自身が今回発表されている"のれんの詩"についての創作秘話や、「ラジオ往来往来」で流れている自作の《時報の詩》をいくつか朗読してくださったりして、皆さんの緊張がほぐれてきた所で、ワークショップの説明がありました。

カニエさんが用意してくださった紙ねんど、葉っぱや貝、割り箸など様々な素材、作りたいイメージに合うものを各自が選び、本を作っていきます。カニエさんから「MOTサテライト」でも展示されているのれんの詩「アライズ コーヒーロースターズの詩」のプリントが配られ、「この詩を分解して切ったり貼ったりどんな風にしても自由ですので、良ければ使って下さい。」とお話がありました。また、創作のヒントにと、カニエさんご自身の作品や装丁された本、東京都現代美術館の過去のカタログや松尾芭蕉の俳句の本などたくさんの資料が並べられ、さらにクレヨンや水彩色鉛筆、色とりどりのペンが置かれた机の上は、カラフルなおもちゃ箱のようでした。

★IMG_4851.JPG

時折カニエさんが指ではじいて奏でるカリンバ(アフリカの楽器)の音が心地よく響く中、参加者の方々は真剣に創作に没頭していました。

そしていよいよ作品発表の時間です。

文字をコラージュして色紙でアクセントを付けたリズミカルな作品
文字コラージュ.jpg

自作の詩を小さな文字で割り箸に書いて、まるで古い木簡のように仕立てられた作品
木簡作品.jpg

文字で出来た虫と文字の一部が虫食いになっている作品
(よく見ると食べられた文字の一部が虫に!?)
ワークショップ 記録画像 虫作品.jpg

展覧会タイトル「往来往来」にちなんで、あの世とこの世を"往来"する風をイメージした作品
往来往来 風作品.jpg

全てをご紹介できないのが本当に残念なほど、どれも個性的で素晴らしい作品ばかりでした!

作品にまつわるエピソードも皆さんそれぞれに込められた思いを語られ、カニエさんも感激されながら、一つ一つに丁寧にコメントされていて心温まるワークショップとなりました。

カニエさん、ご参加いただいた皆さん、素敵な時間を有難うございました!

(広報MN)


「MOTサテライト 参加作家による連続トーク」は残すところあと1回となりました。
制作のエピソードなどを作家自らが語るめったにない機会です!
当日先着順ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

参加作家による連続トーク
2017年3月20日(月・祝)14:00-16:00
吉増剛造、カニエ・ナハ、花代、ひがしちか
会場:三好地区集会所(MOTスペース4の北へ二軒隣)
*会場は都合により変更になる場合がございます。定員:40名(先着順)当日直接会場にお越しください。

MOTサテライト 2017春 往来往来は3/20(月・祝)まで!
詳細は⇒https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot-satellite-1/

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