2014年03月31日(月)

「驚くべきリアル」展_ホルヘ・マキ

アルゼンチンの作家、ホルヘ・マキの作品《血の海(詩)》は左右に
細い根のようなものが広がったまるでリボンのような形状をしています。

遠目でみると繊細で作品の形しか目に入ってこないのですが、
近づいてじっくり見ると、細い根のようなものは実は
紙の束のコラージュだという事に気が付きます。 

丁度真ん中あたりにある言葉、「charco de sangre (血の海)」は
作品タイトルになっている文字。 

紙の束のコラージュは犯罪専門誌の事件報告を切り繋げて作ったものだそうです。
日常的に起こる暴力事件を物語っているのでしょうか。
少し立ち止まって見ていると、私たちの周りで起きている事柄へと
イマジネーションが膨らんでいく作品です・・・

Un charco de sangre [Poema], detail.jpg
ホルヘ・マキ《血の海(詩)》(部分)1999年 MUSAC蔵 ©Jorge Macchi Courtesy:MUSAC


静かに強く何かを訴えるこの作品、
遠のいたり近づいたりしてじっくり鑑賞してみて下さい。

広報OHR

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