2012年12月15日(土)

〈MOTアニュアル2012〉日常の風景に埋もれる見えない「かたち」 下道基行さんの展示室から

本日も、桶屋ブログをご覧いただきありがとうございます。
毎日、寒い日が続いていますね。こんな寒い日のおでかけは、ぜひ暖かな美術館へ。
東京都現代美術館では2つの企画展と、2フロアにわたる常設展を開催していますので、一日ゆっくり、美術館でお過ごしいただけます。

さて!森田さんの展示室から移動して、今日は下道さんの部屋からお届けしています。
部屋に入ると大きく引き伸ばされたカラー写真が眼に飛び込んできます。
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下道基行《torii》2006-2012年 展示風景 撮影:齋藤圭吾

公園やお墓、熱帯雨林、草原、住宅街など、写っている景色は一点、一点ちがいます。
漢字で書かれた看板が写っていたり、家の感じも日本と似ていたり、どこかアジアの国を思わせます。
そして写真をじっくり眺めていると、見覚えのあるものが…。よく見ると日本の神社で私たちがよく目にする「鳥居」が写っています。

気づく前と気づいた後と、写真を前に、いろいろな考えが巡ります。

そろそろ次の部屋に行こうと振り向くと、そこには展示室には不釣り合いなコピー機が。
さっそく、ボタンを押してみます。

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あっなにか出てきました!

印刷されているのは、どこかのレストランのランチョンマットでしょうか?
裏面には、下道さんの旅の記録(日記)が書かれています。
道中で見た景色、同行した通訳さんとの話、出会った人のこと、そして鳥居のこと。
読んでいると、自分も台湾を旅をしているような気分になります。

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表面に印刷されるもの(コピー機の上に置かれるもの)は、会期中随時変わるので、どんなものが印刷されるかは押してみてのお楽しみです。過去に出てきたものも壁に貼ってあるので、興味がある方はぜひご覧ください。

そしてぜひ展示室で生のプリント(写真)とじっくり向き合ってみてください。(広報)

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