2024年09月24日(火)

”ドラゴンチェアー”、制作から鑑賞まで

スクールプログラム

現在開催中の「開発好明 ART IS LIVE ―ひとり民主主義へようこそ」展で展示されている《ドラゴンチェアー》の制作に協力いただいた渋谷区立千駄谷小学校の6年生50人が2024年913日に来館しました。

真夏が戻ってきたかのような猛暑の中、電車を乗り継いで10時に到着。
館内に入ると「はぁ、涼しい~!」といった声があちらこちらから上がります。
午前中は、グループに分かれ、コレクション展と企画展「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」と「開発好明」展を鑑賞しました。

  • コレクション展での鑑賞の様子

千駄谷小学校6年生のみなさんは、学校団体鑑賞で美術館を訪れるのは初めてとのこと。コレクション展では、美術館スタッフと一緒に2作品を鑑賞した後に、自由鑑賞の時間を設けました。

企画展は先生方と一緒に鑑賞。
今回の目的のひとつは、自分たちがつくった作品を展示室で見ること。
2008年に府中市内で始まった《ドラゴンチェアー》は、現在も都内小学校で継続されており、開発さんが手がけた“ドラゴンヘッド”に続く椅子の長さは、合計 2km 以上にもなっています。
今回の展覧会開催に伴い、新たに千駄谷小学校の6年生の皆さんが取り組んでくれた《ドラゴンチェアー》制作の様子を少しだけ紹介します。

2024年7月、開発さんが学校を訪問して授業を2回行い、それ以外は学校の先生に制作を進めていただきました。

《ドラゴンチェアー》を作るにあたって大事なのは「椅子の中に柱を入れて、しっかりと座れる構造にする」こと。そして、今回限定で重要なのは「椅子の底裏に着彩する」こと。
その理由は展示室でわかります。

展示室にやってくると、宙を彩る《ドラゴンチェアー》の姿が。子どもたちが作ったチェアは、床に置かれたドラゴンヘッドを先頭に、空中に浮かびあがっています。なぜ、ヘッドの底を塗ることが大事だったのか、その理由に納得!

自分が作った作品がどこにあるか探します。「あ、あそこにあった!」
ひとしきり《ドラゴンチェアー》を鑑賞したら、ほかの作品もじっくり見たり、体験したりして開発好明展を楽しみました。

午前中の鑑賞を経て、昼食を済ませた午後からは、持参したタブレットを使って、撮影タイム。
「自分の作品が美術館に展示される機会はなかなかありません。記録に残したい人はタブレットで撮影しましょう」と先生は子どもたちに伝えます。

  • 自分の作品をパシャリ

  • 作品の前にいる開発さんの姿を捉えた一枚

開発好明展で記憶にとどめたい、記録に残したい写真は《ドラゴンチェアー》に限りません。
子どもたちはそれぞれ気になる作品や展示の様子をタブレットでとらえていました。

盛りだくさんの内容となった学校団体鑑賞。今度はご家族でもぜひいらしてください!(A.T)

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