ガイドスタッフ、今年度も手話を勉強中です!
今年度も引き続き、ボランティアのガイドスタッフを中心とした手話研修会を行っています。普段、来館者と接する機会の多いガイドスタッフや美術館スタッフが手話での簡単な挨拶やフレーズを学ぶことを目的とした研修会を実施しました。(2024年5月25日)
講師に手話通訳士の和田みささんをお迎えし、初回は昨年度の復習も交えながら、手話の特性について勉強しました。和田さんのお話で印象的だったのは、手話は「見る言葉」ということ。
今回はいくつかのグループに分かれて、ゲームを取り入れたワークも行いました。ワークのひとつは、伝言ゲームのように、しかし声を出さずに手や表情、身振りを使いながら「お題」を隣の人へ順番に伝えていくというもの。普段の会話に比べて、より表情豊かに、相手に何とか伝えようと表現しているガイドスタッフの姿がありました。伝言の途中で「お題」をイメージした身振り手振りが変わってしまい、隣の人へなかなか通じない場面も…!和田さんからは「頭の中でそのものがどんな形か質感か、イメージしながら表してみるといいですよ」というアドバイスをいただきました。
続いて、二人一組になって、手話での簡単な会話を練習しました。手話を使った、好き嫌いについての会話では、「~が好き」の時はうれしそうな顔で、「~が嫌い」の時はいかにも嫌そうな顔になります。表情や体の動きに強弱をつけることで、どの程度好きか、嫌いかを表すことができるそうです。
今回の研修では、手話は手指の表現だけではなく、体などの動きや顔の表情を使う言葉であることを再認識しました。また、話し相手のことをよく見て、相手が何を伝えようとしているのかを読み取ることも大切なことだと気づかされました。
今年度も定期的に、ガイドスタッフと共に手話研修会を行う予定です。
忘れても繰り返し勉強することで覚えるはず!と信じて、少しずつ手話を身につけていきたいと思います!(S.O)