特別支援学校・学級限定! アーティストの一日学校訪問(内海聖史さん)レポート3
【5校目】
板橋区立赤塚新町小学校5組 1~6年生 23名
当初は2021年1月16日(土)に訪問し、「かっこいい緑をつくろう!」をテーマとした制作・鑑賞活動を行う予定でしたが、緊急事態宣言が発出されたことにより、外部講師による授業は中止となってしまいました。一度は3月5日(金)に延期しての実施を目指していましたが、緊急事態宣言の延長に伴い、再び中止の判断を余儀なくされました。そのため、内海さんから児童へ向けた特別動画(ビデオレター)の撮影を行い、教室で視聴いただく形式に変更し、訪問授業の替わりとしました。
動画は、内海さんの個展が開催されていたMITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERYにて撮影をさせていただきました。「画家について」「制作への思い」「作品へのこだわり」などについてのお話をうかがいながら、ギャラリー内に展示中の作品も余すことなく撮影させていただくことができ、視覚情報も多く含んだ贅沢な内容となりました。視聴する児童の集中力なども考慮し、15分程度に編集したものをDVDに焼いて学校へと送付し、2月26日(金)には授業時間に視聴していただくことができました。動画視聴後には、ご担当の先生も内海さんの個展会場へ足を運ばれたそうで、後日その様子を見聞きした児童と再び盛り上がったとのご報告もいただきました。
実施後の先生からのアンケートからは、
・DVDの内海さんの作品に、こどもたちが「わぁー!」と反応していました。やはりこどもたちは「本物」は分かるんだなと思いました。内海さんの絵を見せたかったです。
・「絵が生きているみたい」「カラフルで超すごい、素敵」「自然の色みたい」と言っていました。
・絵は四角だけではないというところに、こどもは物凄く驚いていました。
など、児童たちの様子も伺い知ることができました。
内海さんとこどもたちとの出会いは間接的なものではありましたが、作品が持つ力や作品の前で語る内海さんの言葉が与えた影響は確かにあったようです。
急な依頼にも関わらずご協力を賜りましたMITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERYの皆様には、改めて感謝申し上げます。
今年度は新型コロナウイルス感染拡大による影響で、授業日程の変更や内容の再考などが必要となる場面がありました。理想的な状態で授業を行うことができず、悔しさを滲ませる先生方の思いに接する機会もありました。その度、学校やこどもたちのためにできることを最大限に模索し、柔軟にご対応くださった学校関係者の皆様や内海さんのおかげで、今年度も「アーティスト1日学校訪問(特別支援学校・学級限定)」を終えることができました。今年度の経験を、次年度にも繋げていきたいと思います。
(M.A)