2018年03月07日(水)

小笠原小学校との文通その5(最終回)

スクールプログラム
昨年5月から開始した小笠原小学校との
文通プロジェクトもいよいよ最終回(5回目)です。
毎回こちらからお題を出して、そのお題にまつわる写真を
こどもたちと学芸員が撮影するのですが、
最後のお題はこどもたちみんなで考えてもらいました。
決定したお題は、「イチオシの海」! 
文通1回目のお題が「空」でしたので、
空から始まり海で終わることになりました。

こどもたちの「イチオシの海」を紹介する前に、
前回のお題「ワクワクするもの」について学芸員3名の写真を紹介します。


ワクワク(郷) 001 (300x225).jpg
題《ポイント大好き!》
「僕はスーパーのポイントカードやお店のスタンプカードが大好きで、
たくさんのカードをもっています。
ポイントやスタンプがどんどんたまっていくとワクワクします!
なぜなら、ポイントやスタンプがたまると商品券がもらえたり、
品物が買えたり、いろいろなお得だからです!」




ワクワク_鳥居 (300x200).jpg
題《ここではないどこかへ》
「私は旅をすることが好きです。自分の知らない場所や国に行って、
人と出会ったり、町なみを見たり、ごはんを食べたりすることに
とてもワクワクします。どこか遠い場所へと運んでいってくれる飛行機を見ていると、
世界が広がっていく気がします。
みなさんは、どんなところに行ってみたいですか?」






4回目_ワクワク_成田 (300x210).jpg
題《スイスイ泳ぐイルカ》
「元気のない時は、水族館に行ってイルカを見に行きます。
鳴き声を聞きながら泳いでいる様子を見ると、
落ち込んでいる自分が小さく感じ、悩み事もたいしたことではないと思えます。
島では、どのような魚や動物を見かけますか。」


学芸員の写真にこどもたちは、
「あ~、ポイントカードか!お金!お金好きなんだ!」
「あ、飛行機わざと小さく撮って、世界の広さを表したのか!」
「なんか海で見るより長いね。何イルカだろう。」
と、コメントをくれました。良く見てくれています。

さて、
文通最終回こどもたちが考えてくれた最後のお題は「イチオシの海」です。
やはり小笠原のこどもたちにとって海は日常そのものであり、
生活の中に溶け込んだ存在なのだなと送られてきた写真をみて感じました。
では、コメントと一緒にいくつかご紹介します。(原文ママ)






11 ゆうじ (300x225).jpg
題《ぼくの遊び場》
「ここは家の近くの海です。ほぼ毎日この風景を見ています。
なのでここをえらびました。みんなにはどう見えますか?」






19 えみ (300x225).jpg
題《サメの朝!》
「私は、サメが好きなので『イチオシの海』にぴったり!と思ってとりました。
私は、この海が大好きです。夜や朝ここに「サメいるかなあ」と思ってよくきます。
みなさんはどう思いますか?」






22 かける (300x225).jpg
題《あけがたの海》
「あさおきてさんぽに行った時にとおりかかってきれいだなと思ってとりました。
なぜいちおしにしたかというと山と海と川がうつるからです。」

約1年間の写真のやりとりを通じて、
こどもたちの写真の構図や視点には、明らかに変化がみられました。
日常のものの見方を変え、身近な風景を観察したり楽しんだりする姿勢を育む
という目的は充分に達成されたように思います。(G)

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