2017年12月06日(水)
アートでおしゃべり!
スクールプログラム
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学芸員による出張授業の一環で、
11月13日と14日に江東区立南砂小学校を訪問しました。
対象学年は5年生と6年生。
この学校は毎年、当館に団体鑑賞に来てくれますが、
現在美術館が休館中のため、学校で各学年に分かれて
鑑賞の授業を行いました。
授業では、12月に実施される校内展覧会用に制作した
「自転車の旅」(5年生)と「エッシャー的世界」(6年生)
という絵画作品を使用しました。
5年生の作品は、自分で描いた自転車と学校がある団地の絵、
カレンダーの写真などをコラージュしたもの。
6年生はエッシャーの作品の一部を切り抜きコラージュし、
そこから派生したイメージを水彩絵の具で描いた作品でした。
まず、美術館で働く学芸員の仕事について説明した後、
作品を鑑賞するときのコツやルールについて説明し
学芸員が進行しギャラリートークの要領で作品鑑賞を行いました。
他クラスの代表者1名の作品を使い、
感じたこと、考えたことや発見したことを発表。
作品から多くのことを感じ取ったようで、
「楽しそう」「雪の世界」「静かな感じがする」など
たくさんの発言がありました。
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その後、班ごとで活動。班の中で「会話によるキャッチボール」の
楽しさを味わうことを意識しながら、1名の作品を鑑賞し、
ワークシートにまとめながら感じたことや気づいたなどを発表しました。
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この授業のまとめとして、個人での鑑賞活動として各自に割り振った
友達の作品の鑑賞と表現活動を行いました。
5年生は「旅日記」、6年生は「物語つくり」をテーマに、
作品から想像したストーリーを書きました。
各自が友達の作品をじっくり見て、「作品をよく見る目」「感じる心」を養うこと、
書き言葉で感じたことや考えたことを表現することを目指しました。
「旅日記」では、描かれている内容から想像し、
近所の団地から海外へ旅をする物語や猫と一緒に旅をする物語などがありました。
「物語つくり」では、作品に描かれてあるモチーフをオリジナルの
ゲームキャラクターに見立てたもの、天国と地獄のストーリーなど
友達の作品に触発され、独創性豊かな物語になっていました。
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これらの旅日記や物語は、みんなの前で数名に発表してもらいましたが、
思わず笑ってしまう面白いお話が誕生していました。
授業を受けたこどもたちの感想を紹介します。
(5年生)
・今まであまり気にしていなかったことが少し見るだけで、
いろいろなことが思い浮かんだので面白かった。
・絵を見るときはよく見る、よく考える、楽しく会話するということが
大事だと分かったから、それを今度、そういう作品があったら今のようなことをやりたいと思った。
・同じ絵でも一人ひとり見方も違って捉え方も違うことがよく分かりました。
(6年生)
・一人で考えるよりみんなで考えることによりいろいろな考えを知ることができ、
また新たな考えを広げることができると思った。また、このような機会を得たいと思った。
・他の人が描いた絵からその人の考えを想像することで言葉じゃなくても気持ちが伝わる気がした。
・よく見て考える絵でこんな想像ができるとは鑑賞は楽しいと思いました。
・作った人と自分の意見が違ってびっくりしました。だけど色々な意見を知ることができてよかったです。
今回の授業での鑑賞経験を活かし、12月に実施される校内展覧会では
こどもたち自身によるギャラリートークが行われるそうです。
ぜひ、伺ってみたいと思います。(N、G)