2016年05月07日(土)
芸術に会いにきた!
ミュージアム・スクール
4月22日と4月26日の2回に分けて、
港区立青山小学校の4年生と2年生が
それぞれ美術館の団体鑑賞にきてくれました。
学校には、昨年10月に学芸員の出張授業で訪問しており、
全校児童を対象に校内にある「自分が芸術だと思うものをさがす」授業を行っています。
今度は実際に美術館の"芸術作品"に会いにきたというわけです。
芸術さがしの印象が残っているようで、美術館に到着するや否や、
建物の外観や館内の三角形の柱、色とりどりのソファなどに反応し、
「芸術だ!かっこいい!!」とすでに大興奮。
いつものように、教育普及担当の学芸員と一緒に
MOTコレクションの作品を数点みてまわりました。
上の写真は、4年生にカーテンの奥に展示してある作品をちらっと見せている様子です。
「早く見たい!」「赤い光が見えた・・・怖い!」と、
展示室に入る前に中の作品を想像し気分が高まります。
作品一つひとつと対峙するごとに歓声を上げてくれ、
その反応にこちらもうれしくなります。
鑑賞の最後には、4年生も2年生も野外にあるアンソニー・カロの
《発見の塔》にのぼって帰ってもらいました。
2年生は学校に帰ってから絵日記を描いたそうで、
図工の担当教員からこどもたちの絵日記が送られてきました。
このカロの作品にのぼった様子がたくさん描かれていました。
美術館から学校へ戻る帰り道、
こどもたちは、空を見上げて雲の形や建物の陰などにも反応し、
「芸術だね~」と楽しそうにおしゃべりしながら
美術館体験の余韻にひたっていたそうです。
訪問授業、そしてこの美術館での鑑賞体験がきっかけとなり、
芸術に関心をもつ気持ちがいつまでも続いてほしいと思います。(G)