こどもたちの「イタズラ」紹介
9月22日、23日に行われた「ここはだれの場所?」展
関連ワークショップ「イタズラ・キッズ探偵団」で
「会田家」のコーナーにこどもたちが仕掛けた
「イタズラ」の数々をご紹介します。
《カラダアヤトリ~プロローグ》の「物拾う男」に
イタズラ&他各所に小さなイタズラ
「物拾う男」の棲む家に、こっそりとカラフルなオブジェが
たくさん仕掛けられました。
男自身にもとりつけたかったのですが、怖くて実行できず...。
もともと、イタズラのアイデアがなかなか浮かばず、
とりあえずあった材料で各自アクセサリーのようなものを作りだし、
それらを男の家に飾る企みへと変化。
結果、一番目立たないが巧妙なイタズラとなりました。
男の家以外にも、他の展示物にこっそりと置かれており、
椅子にもピンクの不思議な生物を座らせました。
おにぎりめっしー仮面
会田家の全ての展示要素を合体させてひとつのロボットを制作。
会田誠氏が8月まで公開制作をしていた畳の上に設置。
顔はおにぎり仮面、体は楽器、手には愛憎弁当、そして壁には仮面と檄文。
こどもたちの書いた檄文は「テストとは、とてもやっかいな物である。
100点をとればむだにきたいされ、0点はおこられる」など素朴な不満を吐露。
ドラムを鳴らす装置
学習机の未来楽器(ドラム)を鳴らすための装置を制作。
ひもをひっぱると重りが上下してドラムをたたけるようになっています。
作品にくっつけたので、オリジナルとみわけがつかず、
初めらからこのような作品だったようにも見えます。
「本来は、たたけるようにしたかったので、
それが実現できたありがたいイタズラ」と岡田さん。
小さな子がひもをひぱって音を出して楽しんでいました。
なぞの客
それぞれが作ったオブジェを合体させて、
エイリアンのような生き物を作り会田寅次郎作《TANTATATAN》の映像が
上映されている床に座らせました。
カラフルな床の色と違和感無く同化。
もとからそこにあったかのよう。
秘密基地
講堂に用意されていた材料の中から偶然みつけた古い手紙。
秘密基地に関することが書いてあり、そこから秘密基地を作ろうということになったそう。
壁には、美術館に紛れ込ませるためのカモフラージュとして様々な絵を描いてはってあります。
中に入ると床は宇宙を表現。くつろげるようテーブルも用意。
また壁には窓も開いていて、中が覗けるようになっています。
小さなこどもたちに大人気スペースとなっていました。
迷わす順路
「順路」と書いた紙に様々な方向を示す矢印を書いて、
展示通路にはり、順路を迷わすイタズラ。
順路男に扮したこどもが来館者にもイタズラを仕掛けました。
ちなみに、仕掛けたイタズラの数々はその日の閉館まで設置され、
たくさんの来館者の方々を惑わし、楽しませてくれました。(G)
記録撮影:川瀬一絵