2015年09月03日(木)
夏休みが終って・・・
ミュージアム・スクール
今日(9月3日)は、夏休みが終わり新学期が始まって初めての学校団体鑑賞。
来てくれたのは、江戸川区立下小岩第二小学校5、6年生の皆さんです。
先に5年生が企画展「ここはだれの場所?」を担任の先生が引率し鑑賞。
6年生は教育普及担当の学芸員と一緒にMOTコレクションを見て回ります。
時間がくると学年を入れ替えて同じように見て回りました。
写真は、モナ・ハトゥームの《web》を鑑賞している様子です。
クモの巣のような形をしたこの作品は、端っこや真ん中など
いろいろな場所から見る事をおすすめしています。
「自分の一番好きな見る場所を探してごらん?」
という問いかけに、この男の子たちは、作品の真下にいって
寝っころがって見上げてくれました。
床に寝ることで、自分の視点をかなり下げることができ、
作品全体の様子をひろく捉えることができます。
リラックスしていつまでも見上げている姿が印象的でした。
一方一緒には回れなかった企画展「ここはだれの場所?」での
こどもたちの様子を引率していた先生に聞いてみると、
4つのコーナー全てが人気だったそうです。
ゴミでできたあるものに驚嘆したり、
こどもしか入れない空間からなかなか出てこなかったり、
クスクス笑いながら映像作品を見ていたり、
お絵かきコーナーに夢中になってしまったり...。
こうした様子を見ていると、こどもは大人が思うほど
作品を難しいとは捉えていません。
作品との出会いは「理解」することからはじまるのではなく、
「感じる」ことからはじまるのではないでしょうか。(G)