2015年06月23日(火)
美術館のヒ・ミ・ツに挑戦!
ギャラリークルーズ
6月21日(日)今年度最初のクルーズ
「探検クルーズ-美術館のヒ・ミ・ツ」を開催しました。
このプログラムは毎年大変人気があり、午前・午後の2回実施しましたが、
午前は10倍、午後は4倍の応募倍率となりました。
(抽選で落選した方々すいません。)
ほぼ美術館初体験となる小学1~3年生の低学年を対象に、
美術館のバックヤードや展示室の探検を通じて、
まずは美術館という場所そのものや展示室(作品)に
親しんでもらうことを目的としています。
4つのグループに分かれて、それぞれに学芸員やインターンがリーダーとして付き、
まずは自己紹介。今日一緒に活動するメンバー同士結束を固めます。
自己紹介のあとは、美術館のヒミツを解き明かすべく、
いよいよバックヤードへ移動。展示室の中から裏側へ潜入します!
バックヤードへの潜入が成功したあとは、
全員でバックヤードを30分程探検しました。
バックヤードでの自分たちの振る舞いを
「今日の僕たちは、泥棒みたいだね!」と表現している子もいて、
裏側を満喫している様子が伺えました。
ポイントとなる場所(収蔵庫、作品運搬用エレベーター、
荷解場、事務室等)でその場所に関するクイズを出題し、
グループ毎に得点を競いあいました。
こうしたゲーム性を通じ、こども達の「想像力」や「好奇心」を引き出し、
わくわくする気持ちを大切にしながら進めていきました。
作品運搬用エレベーターの中では、自ら彫刻作品に扮して
じっとしている男の子もいました。
バックヤードを巡った後は、美術館の表側に場所を移し、
グループ毎にロッカーに隠された指令書を入手。
その指示にしたがって、展示室内で該当作品を探してもらいました。
作品を見つけた後は作品をじっくりと観察し、
描かれている内容を隅々まで記憶。
制限時間までに最初に集合したスタジオに戻り、
グループ毎に探し当てた作品にまつわるクイズを出題(数や形、色など)。
観察力と記憶力を試しました。
作品をみる上で欠かせないのが、この「観察力」。
じっくりと作品を味わうことも大切ですが、
まずは観察して作品に意識を集中することも大事です。
バックヤードでのクイズの得点とこの作品クイズの合計点を集計し、
優勝グループを決定。大いに盛り上がりました。
実施後のアンケートには、絵や文章で自由に感想を記してもらいました。
絵で描かれていた多くは、作品運搬用エレベーターに乗っているイメージや、
探し出した作品の模写が多くみられました。
感想には
「エレベーターが大きくてびっくりした」
「美術館はとても広く楽しいところだ」
「いつもは入れないところに入れてうれしかった」
「作品をさがすのが楽しかった」
などと書かれていました。
この探検を通じて、美術館や作品に親しみをもってもらえたようです。(G)