2014年10月08日(水)
「色探し」と「見立ての風景」
ワークショップ
6月から続いているワークショップも4回目(9月28日実施)。
後半戦に突入しました。
今回廣瀬さんから届いた手紙には、長ーいおまけが同封されていました。
それは、イタリアの様々な食べ物で構成された食材集。
イタリアでも日本同様、ポストにいろいろなチラシが投函されているそうで、
それらのチラシに載っている食材のみを切り抜いて構成したものです。
イタリア感満載の「おまけ」を見て参加者の皆さんも「美味しそう!」
「お腹が減っちゃう」とニヤニヤしていました。
廣瀬さんからの手紙を読んだ後は、
前回のホームワーク「色探し」の成果を発表してもらいました。
これは、身の回りの中にある「色」に注目して写真を撮って集めてくるというもの。
色の捉え方、集め方も様々で、「日本の赤」をテーマにした人やカラフルなものが
好きなので、一色にこだわらずにいろいろな色が混ざったものを撮影した人。
また「色」を柄として捉え木肌の迷彩模様などを撮影してきた人がいました。
さらに、自分がリラックスできる色を集めたり、信号機の3色にこだわって
「赤」「青」「黄」に着目して色を集めてきた人もいました。
この方は、信号機を撮影していたら警察の職務質問にあってしまったという
ハプニングもあったそうです。
ホームワークの発表の後は、本日のフィールドワークを実施。
今回は、「見立ての風景」がテーマ。
「見立て」とは、車を正面からみると顔に見えるなど、
別のものを想起したり連想したりする事です。
そんな見立ての風景を探しに、美術館の近所の商店街に出かけ撮影しました。
今回のワークは皆さんかなり難しかったらしく、苦戦していました。
しかし、撮影されたものはどれもユニークで、自分の姿を風景に入れて撮影し
合成写真のような見立てをする人や、何かの隙間から撮影して借景のような効果を狙う人、
はたまた道路の白線などの模様を文字や記号に見立てる人がいました。
本日の感想を伺うと、
「皆さんの写真を見ていて、いろんな考え、視点があるなと思った」
「大人になって忘れがちな、子どもの頃の柔軟な発想を大切にしたい」
「多面的に物事を見る事でいろいろな風景に見える」
「遊び心を大切にすると心のゆとりが生まれる」などなど、
新しい世界の出会いと、知恵をまたひとつ手に入れたようでした。
ワークショップも残すところあと2回。
次回のホームワークは「動物の眼」。
動物になったつもりで写真をとってきてもらいます。
皆さんどんな動物になるのでしょうか?(G)
記録撮影:後藤武浩