2014年10月28日(火)

「動物の眼」と「青写真-光の軌跡」

ワークショップ
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6月から始まったワークショップ「日・伊の『往復書簡』」も
ついに5回目(10月26日実施)。
今回廣瀬さんからは、なんと段ボール箱が届きました。
こうなると最早「手紙」ではありません。荷物です。

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中をあけると参加者全員に宛てた廣瀬さんお手製のオリジナルノートが
10冊入っていました。「芸術の秋」にからめ廣瀬さんが暮らす
「ミラノの文化を届けます」ということでミラノの市街マップや様々な
アート系のパンフレットなどが挟まったノート仕立ての「お手紙」でした。

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これまでの4回のやりとりを通じ、写真や文章の雰囲気から参加者一人ひとりの
個性も見えてきて、廣瀬さんのお返事の内容もボリュームアップし、
皆さん廣瀬さんのお手紙を読むのにも気合いが入ります。

さて、前回のホームワークは「動物の眼」。動物の視点で日常を
撮影してくるというお題です。動物になってみるといってもその解釈も様々。
小さなものでは「蚊」、大きなものでは「シロクマ」なんていうものもありました。
犬や猫というおなじみの動物の目線も。
皆さんが撮影してきた「動物の眼」の写真を見ながらデスカッションしました。

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動物の眼になって日常を見直してみることで、
「人間って大きんだな」と改めて実感したという方や
動物の行動範囲を自分も歩いてみることで、
普段では気がつかない路地裏の風景に遭遇できたなど
新たな発見も多数あったようです。
中には、魚の目線になりたくてわざわざ水槽を購入し、
中にカメラを入れて川で水中撮影に臨む強者もいました。

今回のワークショップでは、課題に答えはないので、
自身で考え実践するという主体性や能動性が強く求められます。

一方、本日のフィールドワークは「青写真ー光の軌跡」。
青写真とは、写真の原型のようなもので、印画紙に原版を
直接おいて太陽光で感光させるというもの。
美術館のお隣の木場公園で落ち葉や枝を集めてきて、
自然の形に注目しながら青写真を作成しました。

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青写真初体験の方も多く、「アナログの世界で、イメージが広がる」
「不思議な感じがする」という感想や、「葉っぱにもいろいろな形が
あるのにあらためて気が付いた」など葉っぱ集めの段階から青写真として
形をとどめる過程を経て、自然を見つめる意識も深まったようです。

次回いよいよ最終回。
なんと廣瀬さんがイタリアから皆さんに直接手紙を届けにやってきます。
廣瀬さんと皆さんとの出会い、どんな展開になるか楽しみです。(G)

記録撮影:後藤武浩

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