2014年08月06日(水)

「空の散歩」と「庭探し」

ワークショップ
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6月から始まったワークショップ、美術家の廣瀬智央氏との
文通・交換を通じて新しい世界の出会いと、知恵を身につける、
「発見の術」プロジェクト「日・伊の『往復書簡』」の2回目が7月27日に終了しました。
初めに前回同様、廣瀬氏から参加者に届いた手紙を配りました。
前回は、初回ということもあり廣瀬氏の手紙の内容は全員同じ文面でしたが、
それに対する参加者の返信は一人ひとり異なります。
よって廣瀬氏から届いた今回のお返事は、当然一人ひとり異なります。


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手紙を受け取った参加者は、前回よりも分厚い封筒を興味深げに開封すると、
手紙以外に「おまけ」が入っていました。レトロなポストカード、イタリアの使用済み切手、
古い映画のフィルムを栞にアレンジしたもの、そしてなんと廣瀬氏のドローイングが。
これには参加者もびっくり! お互いに中身をみせあったり、手紙を交換して読み合ったりと盛り上がりました。


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その後、前回のホームワークの指示にあった「空の散歩」の課題を発表。
参加者の暮らしている場所、または旅行先で撮影されたいろいろな空をテーブルに広げ鑑賞。
まさにその人の視線の先にあった「新しい世界との出会い」です。
きっちり空だけを撮影する人(実は意外と難しかったそうです)、
周りの風景も入れて空を強調する人、などなど空の捉え方も様々。


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そして今回美術館で行ったフィールドワークの課題は「庭探し」。
庭といっても広いスペースを確保しにくい東京では、軒先に植木鉢を置いたり、
プランターで草木や野菜を育てたりといろいろな工夫をして「庭」作りを
楽しんでいます。そうした「庭」を探して美術館の周辺に出かけて撮影しました。
あいにく突然の雷雨に見舞われて短時間の活動となりましたが、
参加者が発見した「庭」は小さな都会のオアシスのように見えました。

次回3回目(8月24日予定)に向けてのホームワークは「食」。
人が生きていくのに必要な「食」についてあらためて意識して撮影してきてもらいます。
もちろん、廣瀬氏との文通も続きます。(G)

「発見の術」プロジェクト関連ホームページ
http://topica-rediscover.tumblr.com/

記録撮影:後藤武浩

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