2014年07月15日(火)

視点を変えると面白い!

ミュージアム・スクール
2014.7.15江東区元加賀小学校 burogu.jpg
今日は美術館に一番近い江東区立元加賀小学校の3年生
(1クラス37名)が来てくれました。午後の図工の時間を使い、
常設展と企画展「ワンダフル ワールド」を見学しました。
「ワンダフル ワールド」では、体験型の作品が多くあり、
からだ全体を使って展示を楽しみました。

常設展では、大竹富江さんの《無題》を1階・階段の途中・3階と
視点を変えて見てみました。

この作品は、展示室を入って右手側、3階へ上がる階段奥の
吹き抜けになったスペースに展示されているため、
1階だけでなく、階段の途中や3階からも作品を鑑賞することが出来ます。
(写真は、階段の途中から見ているところです)

作品は、直径5センチ程のスチールで作成され、白塗りのチューブ状の
ものを巻いた形をしています。

はじめに1階から見ると、こどもたちからは、
「白いホースから出来ているのかな?」
「立っているから中に鉄が入った白いホースかな?」
「片方から息を吹いたら反対側から出てきそう!」
などといった意見が出たり、吹き抜けにある窓から入ってくる
自然光や展示室内の光によって作品が創り出す影に気が付いて
くれる子もいました。

その後、階段の途中で作品を鑑賞しながら3階まで上がり、
ほぼ真上から見下ろすように鑑賞しました。
すると、「作品の高さが短くなったように見える」という意見や、
作品の台に固定されている部分が、ひらがなの「ひ」や
他の角度から見ると、「ら」のように見える、などといった意見が出ました。

視点を変えることで、こどもたちなりに新たな見方を発見してくれたようです。
私自身も気が付かなかった見方や影への気づきなど、一緒に鑑賞していてとても
楽しい時間でした。(インターン K.N.)

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