2014年06月21日(土)

親子でキョロ、キョロ

ギャラリークルーズ

hiyoko2014_01.jpg
6月21日(土)、4~6歳のお子さんと保護者のペアを対象に、
ギャラリークルーズ「ひよこツアー」を実施しました。

例年人気のこのツアー。
午前、午後の各回定員10組のところ、申し込みは約8倍!
「こどもと一緒に美術館を楽しみたい」という方や、
「こどもが飽きないか心配...」と不安や悩みをお持ちの方など、
多くの方からのご応募をいただきました。

はじめにスタジオで作品鑑賞のヒケツやマナーをお伝えした後、
2チームに分かれて、MOTコレクション(常設展)を鑑賞しました。

hiyoko2014_02.jpg
今回の鑑賞ツールは、前回のツアーで初登場した
「キョロ、キョロ・カード」がバージョンアップして再登場!
カードのマス目に書かれた「キラキラ」「ぐねぐね」...など、
いくつかのキーワードを、親子でお話しするきっかけにしてもらいながら、
作品を見てまわります。
また、今回のお楽しみ要素として「スペシャル!」という空欄のマスが。
お子さんが好きなもの、色、食べ物、ことば...など、自由に考えた
オリジナルキーワードを、出発前に書いてもらいました。
もしかしたら、自分の好きなものが、展示室にもあるかも...!?
 
hiyoko2014_03.jpg hiyoko2014_04.jpg
展示室では、手をつないでゆっくり移動。
興味のままにキョロ、キョロしながら鑑賞する楽しみを、体験してもらいました。
どの作品がどのキーワードに当てはまるかは、それぞれの見方次第。
正解は一つだけ、ではありません。
名和晃平の「キラキラ」した鹿の作品に目をかがやかせて見入ったり(写真左)、
大竹富江の抽象彫刻の前では、「ぐねぐね」の形を指でたどったり(写真右)。

hiyoko2014_05.jpg
スペシャルマスに「でんしゃ」と書いていた男の子。
電車が描かれた作品が展示されているという、偶然の出会いも!

1時間ほどのツアーの後、アンケートを記入していただいて終了。
「こどもが興味を持って見ていたのにはおどろきました。」
「こどものつぶやきを聞いて、面白い発想だなと思いました」
「作品を見てこどもが「気持ちわるい」と言うのも、それも自然な気持ちだと
受け入れることの大切さを思った」
「キョロキョロカードは、とても良いですね!」
「こどもの見方と自分の見方が異なり、楽しかったです」
などの声がありました。

hiyoko2014_06.jpg
保護者の方がアンケートを書いている間、
ある男の子は、マスがいっぱい!の自作の
キョロ、キョロ・カードをお絵描きして見せてくれました。
そのカードで、これからもいろんな美術館を楽しんでくださいね!
(G.I)


教育普及ブログ