2012年09月26日(水)
作品をからだであらわすと・・・
ミュージアム・スクール
夏休みも終わり、団体鑑賞も徐々にはじまりました。
今日は、江戸川区立上一色南小学校5年生のみなさんが来てくれました。
みなさん元気がよく、また非常にノリの良いこどもたちばかりで、
ギャラリートークをしたこちらも大変楽しい時間を過ごせました。
写真は、アニッシュ・カプーアの作品をからだで表現しているところです。
この作品は、透明なアクリルの中に気泡を閉じ込めたものなのですが、
その気泡の形を女の子たちが一斉にまねしてくれました。
見た形をことばで何々みたいと表現することもできますが、
こうしてからだでまねてみるとまた違った発見や解釈が生まれます。
なにより、実に楽しそうにやっている様子にこちらも自然と笑みがこぼれます。
なんだか作品とお話し(交信?)しているようにみえませんか?
昨今、学校教育では、言語活動を重視する動きが盛んですが、
図工における作品鑑賞においてもしかりです。
しかし、現代美術館では、作品をみてあれこれお話しするだけでなく、
作品への出会い方や様々なアプローチを考え、鑑賞で大切な「想像する力」を
最大限に発揮してもえるようなギャラリートークを心がけています。
今回のこどもたちのように、作品から感じたことをダイレクトに
からだであらわしてしまう、自然な振る舞いに、
言葉という表現方法とはまた一味違った魅力があると
再認識した一日となりました。(G)