2012年08月14日(火)
夏の演劇ワークショップ2012 きみとぼくのあいだのおはなし (1)
ワークショップ
先日おこなった、夏のワークショップ2012。
今年度は、「きみとぼくのあいだのおはなし」と題し
おとな編とこども編をそれぞれ2日ずつ、全4日間実施しました。
企画・指導は、俳優で、各地の演劇ワークショップで進行役としても
活動されている南波 圭さん。
今回は参加者の思い出や記憶をもとに小さな演劇のシーンをつくり、
さらに、そのシーンを演じるのにふさわしい場所を美術館の中から選んで、
自分たちの身体を使って表現することに挑戦しました。


演劇づくりの手がかりとしたのは、上の写真のような物たち。
参加者が日頃使っている、ごくありふれた身の回りの品々です。
これらから、いったいどのような物語が生まれたのでしょうか?
《おとな編》
中学生以上一般 10名
実施日:7月14日(土)、15日(日)2日間 10:30~16:00
おとな編参加者は、20代から50代の10名。
演劇は初めてという人から、高校で演劇をやっていたという人まで、
様々な人が集まりました。

一日目。
まずは身体を使ったアクティビティでウォーミングアップ。
指定のポーズで止まる「だるまさんがころんだ」などで盛り上がり、
初対面同士に笑顔が生じ、心と身体がほぐれていきます。

その後、南波さんから、
「自分が持っている持ち物から何か一つを選んでください。」との呼びかけ。
参加者の皆さんが持ち出してきたのは、
ボールペンや腕時計、ハンカチ、帽子、切符、くし、など。
目を閉じて触ったり、一筆描きでスケッチしたりした後、南波さんから、
「どうやって手元に来たか」、「その物は今、どんな気分でいるか」
「持ち主に対して一言言うとしたら、何と言うか」などの質問が投げかけられました。

普段は、あまり気に留めることのなかった持ち物たちに、あらためて意識を向け、
丁寧に自分の記憶を掘り起こしていく参加者の皆さん。
グループで各自の記憶を語り合い、エピソードを共有し、それを10秒ほどの短いシーンで
表現してみました。

二日目。
この日も引きつづき、物との記憶に向き合っていきます。
二人一組でインタビューを行い、それぞれの持ち主と物の関係についても、より深く迫りました。
また、時折、全員で息を合わせて身体を動かすアクティビティも織り交ぜつつ、
さらにお互いをよく知り、参加者同士の距離を縮めていきました。
その後、全員の持ち物の中から「グッと来た」エピソードを選び、それぞれがシーンを考え、
演じることに挑戦しました。


そして最後に、パフォーマンスの発表。
財布に入れっぱなしの切符になりきって、その持ち主に呼びかけたり、
お気に入りのハンカチとともに過ごしてきたある参加者の回想を演じたり、
失くさぬよう使っていたペンが次第に特別に思えてきたというエピソードを再現したり、
帽子とイヤリングが出会い、それぞれの持ち主をめぐる記憶を語りあったり…
ささやかな物語の数々が、館内各所で演じられました。
また、日当たりのよい中庭(サンクン・ガーデン)に出たり、扉をロッカーに見立てたりなど、
美術館の場所の特性をシーンにうまく活かしたパフォーマンスが繰り広げられました。
終始、なごやかな雰囲気の中、参加者同士ゆったりと語り合う光景もとても印象的だった、
おとな編でした。(G.I)
<参加者の感想より>
「こどもの頃遊んだ遊びを大人になってもう一度できるなんて!」
「みんなの頭の中がミックスされて、とてもよいものが作られました」
「演じること、体を使うことの喜びを学びました。」
「この数年で一番心おだやかにすごせた2日間でした。」
写真:岩井 彩
今年度は、「きみとぼくのあいだのおはなし」と題し
おとな編とこども編をそれぞれ2日ずつ、全4日間実施しました。
企画・指導は、俳優で、各地の演劇ワークショップで進行役としても
活動されている南波 圭さん。
今回は参加者の思い出や記憶をもとに小さな演劇のシーンをつくり、
さらに、そのシーンを演じるのにふさわしい場所を美術館の中から選んで、
自分たちの身体を使って表現することに挑戦しました。




演劇づくりの手がかりとしたのは、上の写真のような物たち。
参加者が日頃使っている、ごくありふれた身の回りの品々です。
これらから、いったいどのような物語が生まれたのでしょうか?
《おとな編》
中学生以上一般 10名
実施日:7月14日(土)、15日(日)2日間 10:30~16:00
おとな編参加者は、20代から50代の10名。
演劇は初めてという人から、高校で演劇をやっていたという人まで、
様々な人が集まりました。

一日目。
まずは身体を使ったアクティビティでウォーミングアップ。
指定のポーズで止まる「だるまさんがころんだ」などで盛り上がり、
初対面同士に笑顔が生じ、心と身体がほぐれていきます。


その後、南波さんから、
「自分が持っている持ち物から何か一つを選んでください。」との呼びかけ。
参加者の皆さんが持ち出してきたのは、
ボールペンや腕時計、ハンカチ、帽子、切符、くし、など。
目を閉じて触ったり、一筆描きでスケッチしたりした後、南波さんから、
「どうやって手元に来たか」、「その物は今、どんな気分でいるか」
「持ち主に対して一言言うとしたら、何と言うか」などの質問が投げかけられました。

普段は、あまり気に留めることのなかった持ち物たちに、あらためて意識を向け、
丁寧に自分の記憶を掘り起こしていく参加者の皆さん。
グループで各自の記憶を語り合い、エピソードを共有し、それを10秒ほどの短いシーンで
表現してみました。


二日目。
この日も引きつづき、物との記憶に向き合っていきます。
二人一組でインタビューを行い、それぞれの持ち主と物の関係についても、より深く迫りました。
また、時折、全員で息を合わせて身体を動かすアクティビティも織り交ぜつつ、
さらにお互いをよく知り、参加者同士の距離を縮めていきました。
その後、全員の持ち物の中から「グッと来た」エピソードを選び、それぞれがシーンを考え、
演じることに挑戦しました。




そして最後に、パフォーマンスの発表。
財布に入れっぱなしの切符になりきって、その持ち主に呼びかけたり、
お気に入りのハンカチとともに過ごしてきたある参加者の回想を演じたり、
失くさぬよう使っていたペンが次第に特別に思えてきたというエピソードを再現したり、
帽子とイヤリングが出会い、それぞれの持ち主をめぐる記憶を語りあったり…
ささやかな物語の数々が、館内各所で演じられました。
また、日当たりのよい中庭(サンクン・ガーデン)に出たり、扉をロッカーに見立てたりなど、
美術館の場所の特性をシーンにうまく活かしたパフォーマンスが繰り広げられました。
終始、なごやかな雰囲気の中、参加者同士ゆったりと語り合う光景もとても印象的だった、
おとな編でした。(G.I)
<参加者の感想より>
「こどもの頃遊んだ遊びを大人になってもう一度できるなんて!」
「みんなの頭の中がミックスされて、とてもよいものが作られました」
「演じること、体を使うことの喜びを学びました。」
「この数年で一番心おだやかにすごせた2日間でした。」
写真:岩井 彩