2011年08月19日(金)
おなかの秘密
ミュージアム・スクール
前日までのギラギラの暑さから一転、朝から大荒れの天気の中、
船橋市立船橋中学校の美術部のみなさんと、湯河原町立湯河原中学校の
美術部のみなさんが来館してくれました。
写真は船橋中学校のみなさん。加藤泉さんの作品を見ているところです。
加藤さんの作品は、初めて見た瞬間は何だか不気味!?
と感じる人もいますが、じっと見ているといろんなことに気づきます。
この日も、こんな秘密を見つけてくれた生徒がいました。
「左の女の人のおなかはピンク色、右の男の人は青、二人のおなかの
色が混ざって、真ん中の紫のおなかのこどもができたんだね」
すごい!素敵な発見。描かれた3人のおなかの色から、家族の繋がりの
物語が浮かんできます。
この作品のタイトルは《無題》。
描かれているものが何なのか、何をイメージしているのかというのは
見る人におまかせします、と、加藤さんは思っているそうです。
ちょっと不親切なように思うかもしれませんが、その分見る人
それぞれの違った発見や、自分だけの物語を想像することができます。
東京都現代美術館にはそんな作品がたくさんあります。
「なんだろう!?」と思う作品に出会ったら、足を止めてじっくり作品と
向き合ってみてください。きっと何か新しい発見ができると思います。
(インターンR.S)