2011年06月22日(水)
ご利益!?
ミュージアム・スクール
今日は、江戸川特別支援学校の高等部のみなさんが来てくれました。
全員車いすやストレッチャーを使用しているので、先生との事前の打ち合わせでは、
どのようなルートでまわり、移動するかを念入りに検討、確認しました。
その結果、ちょっとしたお楽しみができました。
それが何かは、またあとで。。。
この学校は、毎年きてくれるので、
館のことをよく知っている先生もいますが、
生徒は初めての来館です。
初めに、野外彫刻前で記念写真を撮り、
その後、グループにわかれて作品鑑賞です。
みなさん熱心に鑑賞し、こちらからの問いかけにも、
ああでもない、こうでもないと盛り上がりました。
なかでも、ユニークだったのが、自分が興味をもった作品を前にすると、
ご利益がありそうだといって、必ず手をあわせて拝む生徒さんがいました。
キラキラした作品が多かったようですが、
自分の心に響いた作品を前に手を合わせる姿は、
「こうした感動の表現方法もあるのだなあ」と感心させられました。
他のみなさんも自分なりの鑑賞方法で楽しんでいたようです。
さて、移動方法のお楽しみですが、
実は、お昼のお弁当を地下の講堂を使って食べていただいたのですが、
車いすやストレッチャーの生徒12名+引率の教員ら17名という大人数を館にある
小さなエレベータを使って移動していたのでは、大変時間かかります。
そこで、バックヤードにある、作品を運ぶ荷物用の巨大エレベータを
特別に使用して移動してもらいました。
6畳近い広さがあり、約5トンまで運べるこのエレベータ、
全員が乗り込め、一気にみなさんを地下まで運ぶことができました。
作品になった気分もあじわえ、このサプライズにみなさん大喜びでした。
お昼を食べた後も、もう一度展示室で作品を鑑賞したり、
ショップでお土産をかったりと半日近く美術館を楽しんでくれました。(G)