2011年01月27日(木)

お気にいりを見つける目~汐入東小学校

ミュージアム・スクール
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今日は荒川区の汐入東小学校の5年生が
美術館に来てくれました。

この学校は、去年、南千住に開校されたばかりの新しい小学校。
校舎も新しくて、屋上にプールがあったり、
広い図書室が完備されていていたり、
教室のサイズも普通よりも大きくて、
のびのびと過ごせそうな学校です。

今回の美術館見学も、だから学校としては、初めての試み。
60人という大勢の生徒たちが電車を乗り継いで、
やってきてくれました。

見学の前半は、「トランスフォーメーション展」を
学芸員と一緒に見て回り、
迫力ある作品に驚きの声を上げたこどもたちでしたが、
後半はMOTコレクションの3階に移動して、
各自で静かに鑑賞してもらいました。

図工の先生が作成した“特製ワークシート”を片手に、
生徒たちは、自分のお気に入りの作品を探します。

この3階には、100点近く作品があるので、
お気に入りの1点を見つけるのも簡単ではありません。
どれにしようか迷ってしまう・・・という贅沢な悩みを
かかえる子も続出です。

写真は、村山槐多の≪欅≫の前に集まるこどもたち。
鉛筆だけでだけで描かれていて、
それほど派手な作品ではないのですが、
こどもたちの心を捉えたようです。

その他にも、加藤太郎≪スミレ≫や山口勝弘の≪ヴィトリーヌ≫など、
比較的小さくて見逃してしまいそうな作品にも、
しっかりと目を向けていたのが印象的でした。

60人それぞれが、他の人に流されず、
しっかりと自分の目で見て、作品を選ぶ。
絵を見る上で大切な姿勢が
自然に備わっていたこどもたちでした。
(C.M.)

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