2011年01月25日(火)
世界史と美術の交差点~横須賀学院高等学校
ミュージアム・スクール
今日は横須賀からはるばる横須賀学院高等学校の3年生が、
美術館に来てくれました。
横須賀学院といえば、
昨年も3年生が見学に来てくれたお得意様です。
じつは引率の先生は、美術ではなく世界史の先生。
ご自身もかなりの美術愛好家ですが、
おそらく・・・芸術作品を通して現代史や社会の問題点を
生徒たちに学んでほしいと考えているのかもしれません。
ということで、今日のトークは社会と深い関わりを持つ作品を
中心に話を進めてみました。
20世紀の正と負の遺産を見つめるヤノベケンジの≪ロッキング・マンモス≫、
現代のネット社会を映し出すモナ・ハトゥームの≪ウェブ≫、
そして日本の伝統文化に問いを投げかける菊畑茂久馬の≪奴隷系図≫・・・。
現代美術を見るのはほぼ初めてという生徒さんたちでしたが、
作品を見る目に時としてきらっと興味が宿ります。
芸術作品は“時代の鏡”・・・という人もいるように、
これを機にたくさんの芸術作品を読み解き、
自分なりの歴史観や世界観を大切に築いていってほしいですね。
(C.M.)