2011年01月07日(金)

新年を祝う“描き初め”~淺井裕介編

ワークショップ
2011年が始まったと思ったら、
あっという間に七草粥の日ですね。

当館は1月2日から開館でしたが、
2日は「落語」、3日は「描き初め」とお正月イベントが続き、
多くのお客様にご来場いただき賑やかなスタートを切ることができました。

さて3日の「描き初め」のレポートです。
まもなく始まる“大人のためのプログラム”の講師、
アーティストの淺井裕介さんにご登場いただきました。

幅4メートル、長さ15mの巨大な紙の前に立つ淺井さん。
緊張の一瞬です。
  ↓
淺井(小).jpg

淺井さんの横にいる白塗りの人たちは、
舞踏家の細井博子さん、松原東洋さんです。
淺井さんが描く近くで、新年を祝う素敵な踊りを披露していただきました。

書道パフォーマンス用の大きな筆、モップ、刷毛、細い筆・・・
様々な筆を自在に駆使して、たっぷりと墨を使って、
紙の上を行ったり来たり。
淺井さんの足形もところどころに付いています。
黙々と描き続ける淺井さん。
 ↓
淺井クローズアップ(小).JPG
(上記2点の写真撮影:中村麻由美)

最後には鮮やかな朱色の墨液(お習字の先生が○を付ける時に使うもの)が
黒の上に重ねられ、絵がぐっと引き締まったところで終了でした。

その間、約1時間10分。
短い時間内でこんな大作を仕上げてしまう淺井さんに、
観客のみなさんから惜しみない拍手が贈られました。

さて出来上がった作品はどうだったでしょうか?
閉館後に床に置いてあった作品を移動し、
エントランスの天井から吊るしてみました。

描き初め(淺井)_.JPG

この作品のタイトルは≪描き初め・生きものたちの柱≫。
絵の中には、狼、へび、うさぎのような生きもの、人間・・・。
様々な生きものが隠れていて、エネルギーが満ち溢れているようです。

展示は1月末日までです。
ぜひみなさん見に来てくださいね。

・・・にしても、こんなに大きな描き初めは、
美術館でも初の試み。
想像以上に大変でした。

一緒に準備を進めてくださった多くの方々のご協力あっての
「描き初め」でした。
そして、見に来てくださった大勢のみなさま、
本当にありがとうございました!
(C.M.)

教育普及ブログ