2010年11月25日(木)

立場が逆転!?

ミュージアム・スクール
今日は、ご近所、江東区立北砂(きたすな)小学校から、
5年生の皆さん(49名)がやってきてくれました。
「トランスフォーメーション」展と「オランダのアート&
デザイン 新言語」展を、学芸員と一緒に3つのグループに
分かれて鑑賞してもらいました。

この日、皆で盛り上がったのは、サイモン・バーチの作品、
《ソゴモン・テフリリアン》。

ドアを開けてうす暗い部屋に入ると、四方の壁には、
ある動物の映像が映し出されます。

IMG_8397s.jpg

…それはなんと、猛獣のトラ!
鑑賞者を取り囲むようにぐるぐる歩き回っています。
大きな顔のアップには鋭い牙も。

部屋の中では美しい歌声も流れているのですが、
映像をじっと見ていると、トラのしなやかな身のこなしが歌声と
次第にマッチして、不思議と優雅に思えてきます。

こども達は、縦横無尽に動き回るトラの迫力に圧倒。
思わず部屋の真ん中に寄り添ってしまう人や、
大きく映し出されたトラの顔を近づいて見に行く人も。
「頭から丸ごと食べられちゃうよ!」と楽しそう。

ふだん動物園ではオリの中と外にいる、動物と人間の立場が
たちまちに逆転してしまうという、まか不思議な体験ができる
小さな部屋だったのでした。(G.I.)

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