2010年08月25日(水)

「こんな授業ができそうシミュレーション」!?

スクールプログラム

夏休みシーズンの美術館には、こどもたちだけでなく学校の先生も
たくさんやってきます。

今日、来てくださったのは、墨田区の図工の先生方。
ここ数年、毎年当館で鑑賞をテーマに研修会をする"お得意様"です。
今回も事前の入念な打ち合わせを経て、研修当日を迎えました。
まずは、地下のスタジオでウォーミングアップ(頭の体操)をして、
MOTコレクション(常設展)の展示室に移動します。

今回の研修テーマは、「こんな授業ができそうシミュレーション」。
先生方一人ひとりで作品をじっくり鑑賞し、「こんな授業ができそう」
というアイディアを考え、発表し合う、というものです。
課題作品(作家)は次の四点。

  • 泉太郎

  • 日高理恵子《樹の空間からⅦ》

  • ディヴィッド・ホックニー

  • モナ・ハトゥーム《Web》

作品の前では、座り込んだり、浮かんだアイディアを熱心に書き留めたりする
先生方の姿が。
約1時間という限られた時間での作業でしたが、後半の発表会では、
ワークシートのアイディアや、鑑賞のための事前授業、事後の指導、
作品をヒントにした独自の表現活動と、バラエティに富んだ授業案が出されました。

じつは、「授業づくり」という作業をとおして、先生方により能動的な鑑賞を
体験していただくというのも、今回の研修のねらいの一つ。
普段はこどもたちの引率などで忙しく美術館での時間を過ごす先生方も、
今日の研修は、自分の目と体全体を使って感じ、考え、ご自身が心ゆくまで
作品と向き合う好機となったのではないでしょうか。(G.I.)

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