2010年08月11日(水)

アリエッティ世代の訪問者

ミュージアム・スクール
中学生の団体鑑賞が目白押しの、今年の夏休み。

もしかしたら「借りぐらしのアリエッティ」展効果でしょうか?
・・・というのも、アリエッティの年齢は14歳という設定。
アリエッティがもし人間だったら、ちょうど中学生なんです。

さて今朝、一番乗りで来てくださったのは、
川越市立南古谷中学校の美術部のみなさん。

事前にアリエッティの映画をみんなで鑑賞してから、
展覧会を見に来たという熱心な生徒たちです。

この写真は常設展示室の広いアトリウムにある
モナ・ハトゥームの作品。
 ↓
南古谷.jpg

巨大なクモの巣の形をしているので、
その下から作品を見上げると、
自分がまるで小人になった気持ちになれそうです。

生徒のみなさんには、
この作品のベスト・ビューポイントを各自で探してもらいました。

クモの巣の真下がいいという生徒、
少し離れて見た方が全体が見通せるからいいという生徒、
ガラスに反射する光が美しく見えるポイントを見つけた生徒。 
自分の立ち位置によって作品の見え方が変わることを、
体験してもらいました。

お昼過ぎの一番暑い時間に来てくれたのは、
江東区立大島西中学校の美術部の生徒さん。
午前中は新宿の美術館で過ごしたあと来館。
今日は全部で4本の展覧会を鑑賞する
スケジュールです。
  ↓
大島南.jpg

美術部は今年できたばかりですが、
予想以上に部員が集まって、
1~3年生まで全学年揃ってます。

全体でトークをした時は、
おとなしい雰囲気でしたが、
自由時間の時はくすくす笑いが洩れて楽しそうでした。

その原因となった作品はコレ
  ↓
泉さん.jpg

「え~これ本人なの?」と
ビデオに登場する泉太郎さんのユーモラスな動きや
意外な仕掛けに目が離せない様子です。
映像に入り込んで、楽しそうに遊ぶ泉さんの姿は、
アリエッティ世代の中学生の心もがっちりつかんだようでした。
(C.M.)

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