2010年08月11日(水)
夏休みこどもワークショップ終了! 「旅行ってなんだろう?」を考えた4日間
毎年恒例の夏休みこどもワークショップ。
今回は、「アメージングジャーニー 素敵な旅行を
仲間と計画しよう!」と題し、美術家の岩井成昭さんの
企画・指導のもと、みんなで旅行の計画をたてて、
実際にバスでツアーにでかけました。
◆ワークショップの1回目(7月31日)
旅行って何だろう?
ワークショップの1回目は、
岩井さんから「旅行ってなんだろう?」という
問いかけから始まりました。
初めに、岩井さんが考える様々な旅行についてのお話。
例えば、「たった3分の旅行」「たった30分の旅行」
「たった3時間の旅行」。
岩井さんの経験をもとに日常の身近な出来事や発見、
どんなことでも旅行になることを写真をまじえてレクチャー。
その後は、グループごとに旅のリクエスト・ペーパー作りに挑戦しました。
「見たことのないものを見にいく」をテーマにリクエスト・ペーパーの質問を
うめていきます。
「そこへいくとどんな気持ちになる?」「その場所ではどんな音が聞こえる?」
「その場所だけで起きる出来事は何?」など10の質問が書かれており、
それらをうめていくことでグループごとに考えた見たことのない場所の
イメージや条件が整理されていきます。
次に、完成したリクエスト・ペーパーをグループごとに交換。
リクエストを受け取ったグループが自分たちの経験と知識から
そのリクエストにこたえるぴったりの場所を探し出します。
そう、今回の旅行は、自分たちが行きたい場所に行くのではなく
相手のリクエストにこたえる場所を探しだし、そこに行くのです。
しかし、リクエスト・ペーパーに書かれた全ての要素を
みたす場所などそう簡単に見つかるはずも無く、みんな悪戦苦闘。
でも、大丈夫。リクエストに無いものは、演出でカバーします。
つまり、何かアイテムをつくったり、演じたりしてリクエストにこたえます。
◆ワークショップ2回目(7月31日)
「おもてなし」の心で
ワークショップ2回目は、引き続きリクエストの場所探し。
地図を広げながらあの場所がいい、この場所がいいと
グループ内で意見を交換します。
と同時に、相手のリクエストを満たす演出も考えます。
例えば、ザリガニ釣りの道具を作ったり、かっぱの相撲を
実現するためのアイデアを練ったり。
自分が楽しむのはもちろん、リクエストをしてくれた相手の
グル−プのことを考えることが重要。
つまり「おもてなし」の心です。どんな風にリクエストを実現すれば
相手が喜んでくれるか、そこに一緒にいく他の仲間が楽しくなるか
じっくりと考えます。
ひたすら考える時間が多い今回のワークショップ。
物作り主体のワークショップとは異なりこどもたちやグループを
まとめるリーダー役の大人のボランティアにとっても難しいものとなりました。
◆ワークショップ3回目(8月3日)
リクエストを演出でもりあげよう!
リクエストの場所もいよいよ決まり、ワークショップの3回目は、
リクエストを具現化する演出を考える一日となりました。
実は、場所が決定したあと大人のリ−ダーたちは一足お先に
こどもたちが指定した場所が実際にあるかどうか、現地を下見しました。
各リクエストを実現するためにこれはあるけどこれはないね、
演出のために必要なものをこどもたちにかわって調べる作業もかねています。
そして何よりも安全に行けるのかどうかもチェックしました。
この調査結果も3回目の時にこどもたちに伝え、
より具体的な演出を練っていきました。
ちなみに、こどもたちが考えた場所のコース名はこんな感じです。
「カニ取りゆったり美しいミクロの世界」コース、
「きゅうにどきどきウリオンピックウォーターランド」コース、
「永遠(とわ)の眠り墓場」コース、「虹の公園」コース。
◆ワークショップ4回目(8月10日)
どきどき、わくわくのバス・ツアー!
ワークショップ4回目。
いよいよ4グループが考えたそれぞれの場所へ
実際にバスでツアーにでかけました。
朝から元気いっぱいのこどもたち。でも、ちょっと緊張ぎみ。
それもそのはず、ただその場所に行くのではなく、
各グループのリクエストを満たすべく演出をしなければ
いけないのですから。その場所のガイドも担います。
バスの中でも打ち合わせは続きます。
ゆっくり外の景色をみている余裕のないグループも。。。
それぞれの場所に到着すると、いろいろな演出で盛り上げます。
お手紙をつけた風船をとばしたり、なぞの生き物を探したり、
トンネルでゾンビのコスプレで歌と踊りを披露したり、
ザリガニ釣りをしたり・・・。
大盛り上がりのバスツアーとなりました。
この4回のワークショップで、こどもたちは悩んだり、
時に喧嘩をしたり、でも仲直りして笑ったり、
様々なプロセスを通じて、見事なツアーを組み立ててくれました。
こどもの頃の旅行といえば、大抵は親が考え一緒についていくもの。
今回は、こどもたち自身が自分たちの経験と知識、アイデアで
旅行プランを立て実現しました。
今後大人になっていくこどもたち、このワークショップのことを思い出して、
未知なる“人生の旅”を続けていってほしいと思います。(G)
写真撮影:中村麻由美
今回は、「アメージングジャーニー 素敵な旅行を
仲間と計画しよう!」と題し、美術家の岩井成昭さんの
企画・指導のもと、みんなで旅行の計画をたてて、
実際にバスでツアーにでかけました。
◆ワークショップの1回目(7月31日)
旅行って何だろう?
ワークショップの1回目は、
岩井さんから「旅行ってなんだろう?」という
問いかけから始まりました。
初めに、岩井さんが考える様々な旅行についてのお話。
例えば、「たった3分の旅行」「たった30分の旅行」
「たった3時間の旅行」。
岩井さんの経験をもとに日常の身近な出来事や発見、
どんなことでも旅行になることを写真をまじえてレクチャー。
その後は、グループごとに旅のリクエスト・ペーパー作りに挑戦しました。
「見たことのないものを見にいく」をテーマにリクエスト・ペーパーの質問を
うめていきます。
「そこへいくとどんな気持ちになる?」「その場所ではどんな音が聞こえる?」
「その場所だけで起きる出来事は何?」など10の質問が書かれており、
それらをうめていくことでグループごとに考えた見たことのない場所の
イメージや条件が整理されていきます。
次に、完成したリクエスト・ペーパーをグループごとに交換。
リクエストを受け取ったグループが自分たちの経験と知識から
そのリクエストにこたえるぴったりの場所を探し出します。
そう、今回の旅行は、自分たちが行きたい場所に行くのではなく
相手のリクエストにこたえる場所を探しだし、そこに行くのです。
しかし、リクエスト・ペーパーに書かれた全ての要素を
みたす場所などそう簡単に見つかるはずも無く、みんな悪戦苦闘。
でも、大丈夫。リクエストに無いものは、演出でカバーします。
つまり、何かアイテムをつくったり、演じたりしてリクエストにこたえます。
◆ワークショップ2回目(7月31日)
「おもてなし」の心で
ワークショップ2回目は、引き続きリクエストの場所探し。
地図を広げながらあの場所がいい、この場所がいいと
グループ内で意見を交換します。
と同時に、相手のリクエストを満たす演出も考えます。
例えば、ザリガニ釣りの道具を作ったり、かっぱの相撲を
実現するためのアイデアを練ったり。
自分が楽しむのはもちろん、リクエストをしてくれた相手の
グル−プのことを考えることが重要。
つまり「おもてなし」の心です。どんな風にリクエストを実現すれば
相手が喜んでくれるか、そこに一緒にいく他の仲間が楽しくなるか
じっくりと考えます。
ひたすら考える時間が多い今回のワークショップ。
物作り主体のワークショップとは異なりこどもたちやグループを
まとめるリーダー役の大人のボランティアにとっても難しいものとなりました。
◆ワークショップ3回目(8月3日)
リクエストを演出でもりあげよう!
リクエストの場所もいよいよ決まり、ワークショップの3回目は、
リクエストを具現化する演出を考える一日となりました。
実は、場所が決定したあと大人のリ−ダーたちは一足お先に
こどもたちが指定した場所が実際にあるかどうか、現地を下見しました。
各リクエストを実現するためにこれはあるけどこれはないね、
演出のために必要なものをこどもたちにかわって調べる作業もかねています。
そして何よりも安全に行けるのかどうかもチェックしました。
この調査結果も3回目の時にこどもたちに伝え、
より具体的な演出を練っていきました。
ちなみに、こどもたちが考えた場所のコース名はこんな感じです。
「カニ取りゆったり美しいミクロの世界」コース、
「きゅうにどきどきウリオンピックウォーターランド」コース、
「永遠(とわ)の眠り墓場」コース、「虹の公園」コース。
◆ワークショップ4回目(8月10日)
どきどき、わくわくのバス・ツアー!
ワークショップ4回目。
いよいよ4グループが考えたそれぞれの場所へ
実際にバスでツアーにでかけました。
朝から元気いっぱいのこどもたち。でも、ちょっと緊張ぎみ。
それもそのはず、ただその場所に行くのではなく、
各グループのリクエストを満たすべく演出をしなければ
いけないのですから。その場所のガイドも担います。
バスの中でも打ち合わせは続きます。
ゆっくり外の景色をみている余裕のないグループも。。。
それぞれの場所に到着すると、いろいろな演出で盛り上げます。
お手紙をつけた風船をとばしたり、なぞの生き物を探したり、
トンネルでゾンビのコスプレで歌と踊りを披露したり、
ザリガニ釣りをしたり・・・。
大盛り上がりのバスツアーとなりました。
この4回のワークショップで、こどもたちは悩んだり、
時に喧嘩をしたり、でも仲直りして笑ったり、
様々なプロセスを通じて、見事なツアーを組み立ててくれました。
こどもの頃の旅行といえば、大抵は親が考え一緒についていくもの。
今回は、こどもたち自身が自分たちの経験と知識、アイデアで
旅行プランを立て実現しました。
今後大人になっていくこどもたち、このワークショップのことを思い出して、
未知なる“人生の旅”を続けていってほしいと思います。(G)
写真撮影:中村麻由美