2010年08月06日(金)
はじめの一歩
ミュージアム・スクール
8月5日、木更津市立第三中学校の
美術部の皆さん(14名)がやってきました。
大半の生徒さんが、美術館で現代美術に触れるのは
初めてとのこと。
アトリウムに入ると、現在展示中のモナ・ハトゥーム
《Web》(写真)が、目に飛び込んできます。
頭上に広がる作品を前に、思わず歩みが止まる皆さん。
「どうぞぐるぐる歩いて、好きな角度から見てね」
と伝えると、
少し恥ずかしかったのでしょうか。
初めは足がなかなか前に出ず、遠慮がちな様子で
そろそろと作品へと近づいていったのが印象的でした。
初めて出会う作品との距離の取り方は、人それぞれ。
どんな作品にも果敢に近づいて行く人もいれば、
まずはそっと遠目から様子を伺う人もいます。
それは人同士のコミュニケーションとも一脈通じているところが
あるようにも感じられました。とはいえ、作品は自分から
動けませんので、これからもあちこちに出かけていって、
色々な作品にどんどん出会ってほしいと思います。
当館の学校団体見学(ミュージアム・スクール)でやってくる
小・中学生は、美術館や現代美術を初めて体験する人ばかり。
一人ひとりの”はじめの一歩”を、大切にしていきたいと思います。
(G.I.)