2010年08月05日(木)
夏恒例の見学会~我孫子中学校
ミュージアム・スクール
今日は千葉県我孫子中学校の美術部の生徒22人が、
見学に来てくれました。
午前中は『借りぐらしアリエッティ』展と『こどものにわ』展を見て、
午後はMOTコレクション(=常設展示室)というフルコースの3本立て。
MOTコレクションは学芸員と一緒に見て回りました。
普段は油絵にも挑戦しているという本格派のみなさん。
絵の具の種類にも詳しいし、
「カンヴァス」という言葉もすんなり伝わります。
この写真はイギリスの作家、アンソニー・グリーンの絵を、
みんなで見ているところです。
ある家族が居間でくつろぐ場面が、
細密画のように描かれているのですが、
どこか他の絵画とは違っています。
「何かフシギなところはある?」と質問すると、
「絵の全体の形が四角くない。」と誰かが言えば、
それに触発されるように、
「左右の窓の取っ手がちょっと違う」
「敷物の形がゆがんでいる」
「描かれている子供は、50歳ぐらいに見えるかも」
「上の方から見下ろしている感じ」
・・・と次々答えが。
何かを一つでも見つけると、
目が観察する目になっていき、
他の場所のディテールまで
見えるようになってくるようです。
毎日作品を見ているはずの私も
気づかない指摘もたくさんありました。
普段は自分の作品づくりに集中しているみなさん。
他人の作品に触れる機会をこれからも増やして、
自分の世界をぐ~んと拡げていってくださいね。
(C.M.)