2010年03月19日(金)

先生と一緒に! 江東区立東川(とうせん)小学校

ミュージアム・スクール
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今日は江東区立東川(とうせん)小学校の1年生が見学に来てくれました。
学校から美術館まで歩いて来れるという距離の近さもあって、
今までに美術館に来たことがある人がたくさんいました。

まずはじめに3チームに分かれてトーク。
今回は、図工の高松先生も《重い手》をトークしました。
先生が「何か見つけたかな?」とこどもたちに聞くと
「手がいっぱい」
「ケガをしてる」
など、どんどん手を挙げて色々な意見を言ってくれます。
背中に覆いかぶさっている手が重そうだ、という意見があったので
高松先生がこどもたちにどのくらい重いのかを聞いてみると
「1トン」「10トン」「象が乗っかっているぐらい」「地球をしょってるぐらい」
などなど・・・。
みんな重くてやっと支えているという印象なのですね。

こうしてひとつひとつの先生からの問いかけを通して
だんだんとこども達は作品の深いところに目を向けていきました。
「下に伸びる2つの手は柱みたいになって背中に乗っかる手からこの人を守っている」
と一人が言うと、それを受けて他の子から
「でも自分でできるよといって、小さい手が背中の手をどけようとしている」
という意見が。
それを受けてまた別の誰かが・・・と、どんどん物語がつながっていきます。

小学1年生といえば、
自分が話したいことがいっぱいありすぎて、
自分以外の人の話を聞くのはまだちょっと苦手、という印象がありましが、
誰かが言った意見をきちんと受け入れて、
自分自身で考え、さらにそれを深めて展開していくということをみんながやっていて、
みんなで見るからこその発見が一杯つまった、とてもすばらしい鑑賞でした。
先生とこども達の普段からのコミュニケーションがあるので、
リラックスできて、想像力が解放され・・・、それだからこそできるトークもあるのです。

最後は《発見の塔》に上って帰りましたが、
「もっとのぼりたい」という声も多く聞かれました。
ぜひまた遊びに来てください!
               (武)

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