2010年03月18日(木)
来る前と、来た後で・・・
ミュージアム・スクール
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先日の港区立赤羽小学校4年生に続き、
今度は3年生の皆さんが団体鑑賞にやってきてくれました。
3年生は、形や材質、触覚などに注目して作品を
見せたいというオーダーが図工の先生からでていました。
丁度、展示されている岡崎乾二郎さんの作品は、
色々な形もあり、材質もタイルでできたものや
ダンボールのような素材もあります。
タイルでできた作品は、靴を脱いでその上を歩くことができ、
足裏の感覚でも作品を体験できます。
タイルの上に描かれた模様の微妙な質感の違いを感じて、
「ザラザラするー!」「ツルツルするー!」
と、大喜びでした。
一通り鑑賞したあとは、自由鑑賞。
学校が用意したワークシートに取り組みます。
「岡崎乾二郎さんからの贈り物」と題し、
どんな材料でできているか、どんな形があるか描いてみましょう!
などなど、作品をじっくり見る問いが書かれています。
写真の女の子は、一所懸命、岡崎さんの作品の模様を描きうつしていました。
他の子たちも、いろいろな模様や、素材をさがして
ワークシートをまとめていました。
鑑賞後、先生が
「来る前と、来た後で、気持ちが変わった人!」
とたずねると、ほとんどの子が手をあげてくれました。
ある子は、
「美術館は外からみるとありふれた建物だと思ったけど
中にはたくさんのすごい作品がありました!」
と答えてくれました。
こうした団体鑑賞を通じ、こどもたち一人ひとりの中に
未知なる美術館のイメージが、はっきりとしたものに
変化してく経験を持ってもらえたことは、
教育普及に携わるものとして嬉しい限りです。(G)