2010年02月16日(火)
草上のピクニック? 豊洲小学校5年1組
ミュージアム・スクール
学校の近くのバス停から路線バスに乗って来てくれた豊洲小学校。
図工の先生がクラスごとに日を分けて来館できるように配慮してくださり、
この日はまず、5年生3クラスあるうちの1組のみなさんが来てくれました。
開館と同時にはじめに3チームに分かれて見学です。
岡﨑乾二郎の展示室では、0号サイズの作品をみながら、
「トーストにバターを塗ったみたい」と、
絵の具の伸びの気持ちよさを感じていました。
そして、当館の収蔵作品である2枚の岡﨑作品を見て
その2つの作品の関係を考えてもらいました。
みんな15秒ほどじっと眺めた後・・・誰かが、「違う色で同じものを描いている!」
そのあと口々に「あっ!」「ほんとだ!」とみんなの「モヤっと」が解消されていきます。
そして、「あっ、でも、違うところもある」「描いてないところもある」
「あそことそれとか」「あのにょろっとしたのとか」・・・。
「あの緑色のかたちはキュウリみたい」などなど、いろんなことをどんどん思いつきながら、
みんなは2枚の大きな絵をみるみるうちに隅々までしっかり観察しています。
抽象画を隅々までじっくり鑑賞することは
大人にとってもなかなか難しいことなのだと思いますが、
こどもたちは豊かな想像力をつかって抽象画の鑑賞を楽しんでいました。
その後各自で作品を鑑賞。
作品の中に入ることができるタイル作品を
足の裏や手で触れながら鑑賞している様子は
作品の色合いと相まって、まるで草上のピクニックのようで、とっても素敵でした。
バス1本で行き来できますから
近所の遊び場のひとつとして
ぜひまた作品に出会いに来てくださいね。
(武)