2010年02月09日(火)
貴重な体験
スクールプログラム

今月は、たくさんの職場体験の申し込みがあります。
今日来たのは、足立区立第一中学校の6名の生徒さんたち。
みなさん美術館に興味があるということで、当館を選択したそうです。
(他には、動物園や水族館に出向くグループもあるとか)
先日の東陽中学校とちがい、現場での実作業ではなく、
展示室やバックヤードの見学、そして学芸員への質問という流れで
職場を体験していただきました。
展示室では、普段やってくる小学生たちと同様、
一緒にお話をしながら、作品を見て回りました。
はじめ、美術館といえば、絵画作品ばかりだとイメージして
きたけれど、実際は、車を解体して作った彫刻あり、
天井からぶら下がる臭いの出る大きな作品、
そして、音を聞く作品など、さまざまな素材や形態の作品があり、
これまでの美術館のイメージが覆ったようです。
バックヤードのご案内では、収蔵庫で丁度作品の貸し出し作業準備をしていたので、
ちょっとだけ作業の邪魔にならないように覗かせていただきました。
梱包用の木箱に作品が入れられ、まさに運び出されようとしている現場は、
緊張感もあり、生徒さんたちも真剣に作業をみつめていました。
最後は、学芸員に対する質問。
「学芸員になるためには、資格は必要ですか?」
「一番高い絵はいくらですか?」
「この仕事につこうと思ったのはなぜですか?」
「この仕事で楽しいことはなんですか?」
「なぜ古い絵がのこっているのですか?」
などなど。
学芸員の仕事や美術館に関する疑問が次々とでてきました。
中学生のうちから自分の将来について考えるのは良いことだと思います。
世の中には、自分が知らない仕事がたくさんあるということを
知ったことは非常に意義のあることではないでしょうか。(G)