2010年01月20日(水)
美術館みてあるき 恵泉女学園高校
ミュージアム・スクール
新年気分から普段通りの日常に戻ったこの日、
恵泉女学園高校の3年生のみなさんが見学に来てくれました。
ミュージアムショップ奥のホワイエで待ち合わせると、
みなさん井上雄彦の制作風景映像を真剣に見ている最中。
高校生ともなると、井上さんの描いた漫画「バカボンド」のことも
よく知っているようです。
常設展示室へ移動し、いくつかの作品を一緒に見ました。
エルネスト・ネトの「フラワーⅡ」では
ゆったりとクッションに座りながらお話をしました。
このクッションはもちろん作品の一部。
上からぶら下がった袋の中に入っているのと同じ発泡ビーズが
このクッションにも入っています。
クッションに身を沈めると、柔らかいビーズがふんわりとからだを包みこみ、
本当に心地よく、ずっと時を過ごしてしまいそうです。
ひとつのクッションにたくさんの人が座ると、
だんだんビーズが詰まってきて座り心地も変化していきます。
この日は先生を入れて6人のみなさんがクッションに座りましたが、
実はこのぐらいの人数がクッションの柔らかさもちょうどよいのです。
クッションの効果もあって、
作品に使われた材料に触れたり香りをかいだりしながらじっくり鑑賞しました。
生徒のみなさんはとても積極的に、そして真剣にトークに参加してくれ、
藤本由紀夫の音を体験する作品では全員が体験し、
ひとりひとりの感じ方の違いを確認しました。
後日今度は写真美術館のほうへ見学に出掛けるとのこと。
卒業まであと少しですが、高校生活を満喫してくださいね。
そして、大学生になったらまた美術館に遊びに来てくださいね。
(武)