2009年12月10日(木)

贅沢ってなんだろう?

ミュージアム・スクール
東川ブログ用1.jpg
今日は、江東区立東川小学校6年生のみなさんが来館し、
現在開催中の企画展「ラグジュアリー:ファッションの欲望」を
鑑賞しました。

初めに「ラグジュアリーの意味って知ってる?」とたずねると、
みんな「???」といった表情で、意味を知っている子はいませんでした。
「贅沢」という意味であることを伝え、
「じゃあ、みんなの一番の贅沢は?」と尋ねると、
「おいしいお寿司をいっぱい食べること!」と返ってきました。
やはり贅沢=食べ物のイメージの方が強いようです。

今日みんなで見たのは、絢爛豪華な装飾がほどこされた
17,8世紀の王侯貴族のドレス、かと思えば、一切の装飾性を
そぎ落とし、シンプルの中にも素材や縫製にこだわった服。
割れた皿やトランプ、靴紐など、ありふれた身の回りの素材を使って、
丁寧な手わざで製作されたたった1点の服。

ひとくちに“贅沢”な服といっても、それは物理的に目に見える贅沢から、
精神的な心の豊かさまでを扱った様々な洋服。

写真のドレスは、スカートの模様が花柄に見えますが、
じつはこの模様、5000匹の玉虫の羽をむしって縫い付けて
あるという代物。
こどもたちもはじめは、きれいな模様だなーと眺めていましたが、
そのことを知るや否やぞっとした表情に。
でも、羽だけ見てもいったいどんな虫か想像がつかないので、
本物の玉虫の標本を見てもらいました。
するともっとぞっとしたようです。。。

服は毎日着るだけに、あまり意識して見た事はないと思いますが、
今回の展示されているさまざまな服を見て、
ラグジュアリーの意味を少しでも実感してくれたら良いなと思いました。(G)

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