2009年11月21日(土)
現代のラグジュアリーとは?
MOT美術館講座
現在開催中の「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展に
関連したMOT美術館講座一回目は、
哲学者の鷲田清一氏をお迎えしまた。
開演前から列ができ、会場はほぼ満員状態。
ファッションというテーマのせいか20代の若者の姿が
多く見受けられました。
「ファッションの話をするのは久しぶり」と
開口一番切り出した鷲田氏。
講演では、ファッションにおける豪華さの意味を
歴史の中でひも解きながら、
現代にみられるラグジュアリーの意味について
「時間」や「性」「待つこと」「聞くこと」そして、
「ケア」や「農業」など、先生のこれまでの様々な
論考と結びつけながら、時に笑いも交えて痛快に
お話いただきました。
「何に一番手間隙をかけるのか」それが
「生き方に影響をしている」という言葉が印象的でした。
ファッションを通じた我々の身体性を再認識させられる
大変興味深い講演となりました。(G)