2009年11月18日(水)
中野区の図工部研修会
スクールプログラム
当館のMOTコレクション(=常設展示)には、
よく小学校の団体が来てくださるのですが、
そういう時に引率の先生たちは大変です。
子どもたちが騒がないよう、作品に触れたりしないよう、
監視をしてくださるのに一生懸命で、
美術館を楽しむ余裕はなさそうです。
今日はそんな先生方が忙しい時間の合間を縫って、
美術館に研修会で集まってくださいました。
中野区の図工の先生方、14人です。
まず学芸員から当館の「スクール・プログラム」の概要を
お話させていただいた後、展示室に移り、
学校向けの鑑賞教室(ミュージアム・スクール)を
模擬体験していただきました。
今日は引率者ではないので、
先生方はいつもよりリラックスした表情。
作品を前にして、活発な意見が飛び出します。
「大きな花の中にいる虫みたいな気分」と、
エルネスト・ネトの作品(写真右)を見て一言。
ゆっくりとくつろいで鑑賞できるのも
研修会だからかもしれません。
美術館ならではのおもしろさ、楽しさ、発見。
それを先生ご自身が実感していただくこと。
それが「スクール・プログラム」の第一歩。
先生たちの実感を通して、
子どもたちに「美術館の楽しみ」を
伝えていきたいですね。(C.M.)