2009年09月30日(水)

自分だけのお気に入り

ミュージアム・スクール
090830北砂小部rグ.jpg
今日は雨の中、江東区の北砂小学校5年生のみなさんが
傘をさして元気よく歩いてきてくれました。

学校が美術館の近くにあるため、
以前常設展示室を見たことがあるという子もちらほら。

展示室の入口からは、エルネスト・ネトの《flower2》という大きな作品が
アトリウムの吹き抜けの天井からぶらさがっているのが見えます。
床にはクッションもおかれており、こどもたちは思い思いの場所でくつろぎながら、
上を見上げて鑑賞しています。(写真)

また、この作品からはにおいもでているため、思いあたるにおいを
想像してみるのも楽しい鑑賞方法のひとつです。
聞いてみると「木の香り」「歯医者のにおい」「お茶」などなど、いろいろなにおいを教えてくれました。

自由時間には、学校が用意したワークシートに取り組み、
心に残った作品や、お気に入りの作品の絵や感想を
みなさん熱心に書き込んでいました。

帰りに、どの作品が気に入ったかみなさんに聞いてみると、
ひとりの男の子が「光った魚が、黒い中にいる作品」と答えてくれました。
他の子は「どこにあったの?」 と不思議そうな顔をしていましたが、
自由時間中、男の子は、かなり長い時間その作品をみつめていました。

自分だけのお気に入りに出会えるのも美術館ならではの出来事。
一人ひとりのお気に入り、きっとみつかったことと思います。(G)

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