2008年12月17日(水)

展示室の外にも作品がいろいろ 江東特別支援学校

ミュージアム・スクール
江東特別.JPG

雨の中を歩いて「ネオ・トロピカリア」展を見に来てくれたのは、
江東特別支援学校の高等部のみなさん。
人数は50人ぐらいでしたが高校生ともなると体が大きいので
もっとたくさんの人数に感じられます。

到着後2チームに分かれてスタートです。
はじめに、エントランスからカフェテリアへ。
「えっ?! もうお茶?」と思いきや
ギャラリートークの始まりです。
カフェテリアの窓に取り付けられた
ルシア・コッホの作品を鑑賞するためです。

コッホの作品はMDFという木の板に
さまざまな伝統的な模様がカットされているもの。
向こう側から光が洩れて、とてもきれいなのです。
障子のように動かして、模様同士を重ねると、
また違う模様になったり、様子が変わっていきます。
生徒さん達に「うごかしてごらん」と言うと、
実際にさわって動かしてみる人がいれば
ちょっと離れて全体の様子が変化するのを楽しんでいる人もいて、
それぞれの楽しみ方をしていました。

そのあとも
花瓶をクラゲにしたり、綿あめを雲にしてしまうマレッペに共感したり、
オイチシカのパランゴレをまとって踊ったり、
楽しんでくれたようです。

美術館に一歩入った途端に、
学校とも、駅とも、他のどんな場所とも違う、
「美術館」の独特の空気を感じ取っていた生徒のみなさんの
敏感で鋭く繊細な感性を感じました。
                                     (武)

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