2008年12月04日(木)

見方も広がる作品素材

ミュージアム・スクール
ブログ二之江.jpg
お天気も良かった今日、江戸川区立二之江第三小学校
4年生のみなさんが団体鑑賞に来てくれました。

最近は、中学校、小学校高学年と続いたので、
小学4年生となると、ぐっと小さく感じます。

いつものようにグループに別れ、3,4点の作品を
学芸員と一緒に見てまわります。

初めて見る現代美術に、戸惑というよりも、
驚きと、好機の眼差しで作品と対峙しはじめます。
「○○みたい!」「あっ、ここに○○がある」。
子どもたちとのこうした会話は、非常に楽しい時間です。

一般に作品にさわることは禁止されていますが、
当館では、団体鑑賞で訪れた子どもたちに、
作品にさわれない変りに、同じ素材を作家からいただいたり、
こちらで用意した素材に触ってもらいます。

写真の作品はリジア・パペの「ネット」。
素材に糸が使われているのですが、
とても繊細な作品なので、さわることはもちろんNG。
そこで、同じ素材の糸をさわってもらいました。

さわる前と、さわった後では、子どもたちの作品の見方も変化します。

「思ったよりやわらかい」「ザラザラする」・・・。

こうした作品素材の活用は、鑑賞の幅を広げてくれます。

最後に、今日一番のお気に入りを訊ねたら、
学芸員と一緒にみていない作品ばかりあがりました。
すでに子どもたち自身で作品を見る目が、開眼したようです。(G)

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