2008年12月02日(火)

美術館のご近所さん~深川高等学校

ミュージアム・スクール
深川高校ブログ写真.jpg

今日は美術館近くの深川高等学校のみなさんが
見学に来てくれました。
美術館まで徒歩15分のご近所ですが、
聞いてみると半数以上が当館初体験。

「近くにある美術館をもっと活用してみよう!」という
先生のアイデアが今回の見学に繋がりました。

今日、ご案内したのはMOTコレクションですが、
まずアトリウムにあるトビアス・レーベルガーの《母型81%》からスタートし、
藤本由紀夫の《EAR WITH CHAIR》へと進みました。
(↑上の写真です)
長い筒を耳にあてると普段聞こえない音が聞こえてくるこの作品。
美術館で耳を澄ますという行為にみなさん興味深々。

一般的に言って、
高校生対象のギャラリートークは簡単ではありません。
こちらが質問しても、
クールな反応が返ってくることもしばしば。
どのようにトークを進めていけばよいのか、
いつも頭をひねります。

今回の場合は、
体験型の作品をトークの核にしながら、
音を聞いたり、輪ゴムをくぐったりすることで、
みなさんが自然に現代美術の世界に入っていけるように、
全体を組み立ててみましたが、
いかがだったのでしょうか?

そうこうするうちにトークは50分も経過。
みなさん積極的な関心を示してくれたので、
私も楽しくトークができました。

MOTコレクションは数ヶ月に1回展示替えをしています。
気軽に遊びに来てくれるご近所付き合いが
これから始まりますように。(C.M.)

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